こんにちは!
そう、きょうの午後のメインは、
「狩野直子展 花の図譜~馥郁として咲け」(~6/15) 彩画堂 SーSPACE
でした。
狩野さんとは美術館ボランティアの解説グループで知り合ったのですが、
あれっ?同じgymでお見かけしますよね?ということで接点が二つあり、
去年の美術館ボランティアの研修や、いろんな機会にちょこっとずつお話しして、
この個展も楽しみにしていたのでした。
そちらで淹れてもらった紅茶を頂きつつ、絵について伺ったり、iPadで狩野さんの作品を見せてもらったり、
しかしいちばん惹きつけられたのは、スケッチ旅行のスケッチブックでした。水彩で描かれた街、人、風景、
なににもまして食事の絵がうつくしくおいしそうで、見ていて楽しい。こんな絵が描けたら旅行はもっと楽しいだろうなあと思う。
スケッチブックの絵も、個展の花も、透明感がある、彩度の高い色味で、私は彩度の高い色がすきなので、
展示してある絵はちがうのですが、旅行や戸外でのスケッチには小さな缶(外国製のチョコレートやドロップスが入っているような缶です)に黄色と赤紫、青の三色だけをセットして、それをコンパクトな絵筆で混ぜ合わせて色を作っているそうです。
この三色も市販のプラスチックのパレットを切って缶にピッタリサイズにして、蓋には牛乳パックの紙が貼られてあり、
なんでそんなにアイディア豊富なんだ!と。特許が取れるんじゃないかと思いましたよ(ああ、ほかにも特許が取れるミニ画材セット缶があって、画像がないのが悔やまれる…)
そしてもし私に絵心があるなら、その携帯絵の具&パレット&絵筆セットを持って歩き、スケッチブックに絵を書きためたい~というくらい、絵を描きたくなったのでした。
マ・シェリのスケッチ教室で教えていらっしゃるし、その前は美術の先生だったので、絵を描きたいツボの押し方がうまいのだなあ。
この間見た大下藤次郎展や、大下藤次郎が著した「水彩画の栞」などが脳裏をよぎりましたよ。
(コスメティックの紅筆みたいなコンパクトな折りたたみの筆や、ドローイングに使う12色が仕込まれた色鉛筆などが入ったペンシルケース)
秘密兵器が続々出てきて、惜しげもなく質問に答えてくれて、
有難かったです。
私は額縁に常々興味があり、絵を引き立てる額とはどんなものなのか、それは絵を描くひとにとって、どのくらい大切な要素なのか、気になっていました。
額がこの絵をぐっと引き立てていることを知りました。全部アルミフレームのシルバーだったら受ける感じは全然違うと思うしなあ。
また、もうひとつの絵の脇役、マットについてもサンプルを見せてみらって、
勉強になりました~。
というとまるで勉強会をやっているようですが、狩野さんが語るとそれは興味深い、おもしろい、楽しいものになってしまうんでした。
たまたまいらしたお知り合いの方と、習っているバレエの先生と狩野さん、そして私の4人で紅茶を頂きつつ、
絵について、またそこか広がるいろんなことについて話が弾んだのでしたが、
その描写の繊細さも、色の重ね方も、見ていると絵の中に入り込んでしまいそうなほどのなにかがあって、
なんだろう、どうしてこの絵はこんなにも心惹かれるのだろうと思っていたのですが、
狩野さんがこの桜の枝を描いていた時のお話や、当初の構想なども伺って、
絵について私がダイバーなら、いままで降りたことのない深いところまで潜ったような気がします。
狩野さん、貴重なお話の数々、ありがとうございます。
他にもこ、これは!と思ったお話や作品があるのですが、
これからgymに行って来ます~ではでは。