この「海外マラソンRunRun旅」は出たレースがすべて海外という、
かつてない構成なのですが、
それは1つめのメドックマラソンに端を発していました。
フルマラソン4回目だし、制限時間6時間半だし、という油断がもとで
初のリタイヤを喫してしまい、
作者たかぎなおこさんは奮起します。
メドックマラソンは前夜祭からレースの仮装、ワイン村などめくるめく楽しさですし、
その後台湾の編集者たちとのパリでの観光など、華やかな旅なのですが、
肝心のマラソンがリタイヤだったので心にわだかまりができてしまったのですね。
2012年9月のメドックマラソンのあと、リベンジすべく2013年5月の
バンクーバーマラソンにエントリーしたたかぎさんですが、
その前月に出たグアムマラソンハーフの部で、いままでのたかぎさんに
しては遅いタイムになり、頭を抱えています。
マラソンの練習も入会したジムでの筋トレもがんばっていたのに、
どうして?と。
フル4時間19分53秒。ベストタイムは更新できなかったけれど、
自分としては頑張った、と、ゴール後は思っていたたかぎさんですが、
次第に納得がいかない気持ちがわいてきて…。
2013年12月の台北マラソンに出場を決めます。
ついにベストタイム更新!
2012年9月のメドックマラソン以来、はじめて自分で納得のいく
マラソンを走れたという満足感、いままでがんばってきた自分に
対する誇らしさ、仲間たちへの感謝など、さまざまな思いが去来した
ことでしょう。
がんばっているはずなのにタイムが悪くなった、
がんばりすぎてぎっくり腰になった、しかも大会まで1ヵ月。
いままでは一作につきフルは1本だったのですが、今回リタイヤした
メドックマラソンも入れて3本のフルを走っているたかぎさんです。
しかもハーフをふくめて4本すべて海外という…。
いろんなことを感じさせ、教えてくれるたかぎさんのマラソン本シリーズでしたが、
この最終巻に至ってはじめて、なんのために走るのか、という肝のところを
強く教えてくれた気がします。
それは自分が納得ができるかどうか。
gymに通ったり、整体に通ったり、いままでにない体のメンテナンスにも力を入れています。
「マラソン1年生」では15kmのLSDをやって、誇らしそうにマラソン仲間に報告していた
たかぎさんでしたが、
そのマラソン仲間のひとり、のりこさんは毎週30km走るハイレベルなランニングクラブに入って
サブ4を狙うまでになりました。
私もここのところ、走るほどタイムは落ちて、えーーーー、と凹んでいましたが、
この本を読み返して、
まだ自分にはやれることがあるはずだ!
という気持ちになりました。
がんばるぞ!
とりあえず次は7月6日のサラダ記念日、じゃない、AOMORIマラソン(ハーフ)だ!