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会場の画像を今回全然撮りませんでしたが、こういうこともありますわ。

岩手県民会館大ホールにて、あの彬良さんと新日本フィルハーモニーのコンチェルタンテⅡ。


彬良さんのコンチェルタンテはジャンルの垣根をとっぱらった音楽のエデンでした。



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「燃えよドラゴン」をオーケストラが?

そう、オーケストラが演ってくれたんです。

「アチョーーー」の音はチェロ!なんて自由なんだろうとここですっかり寛ぎ、

「サンダーバード」のテーマ

では、彬良さんがお父さんと正座して見ていたというエピソードも聞きつつ、あの勇壮なテーマに合わせて彬良さんの指揮も一段とハツラツとします。

そのあとの「奥さまは魔女」では、お客さんとフィルのコラボが。

指揮棒を振ると魔法がかかる音がする、または魔法が失敗した時の音がする、

という遊びのコーナーです。

息子がまわりの人たちからも勧められて手をあげて、

トップバッターに。えいっと指揮棒を振ると、あの魔法がかかる音が奏でられます。

つづいて男性もチャレンジしたものの、魔法が失敗の時の音が。最後にやはり、「奥さまは魔女」にちなんで女性の方が舞台にあがって、

チャレンジ。魔女のマントと帽子をかぶって、奥さまは魔女さながらでした。

クラシックあり、唱歌あり、アニメソングあり、

音楽って楽しいものなんですよ、一緒に楽しんでくださいね、という思いのこもったプログラムでした。

休憩を挟んでの2部では、「汽車」。


汽車のつく歌にもいろいろあります、と、

懐かしい唱歌から、鉄道唱歌、ジャズの「A列車で行こう」など、さらっと聞かせたあと、

なんと、


「今は山中今は浜♪」の「汽車」を汽車の通る場面に効果音をあてがってオーケストラと一緒に歌おう、と。

舞台にも歌詞のパネルが出ていましたが、最初に配られるパンフレット中にも歌詞が入っていました。

私はメロディーとリズムだけの純粋な音楽より、歌詞のある歌がすきなので、
唱歌は待ってましたというところ。


「汽車」の歌に合わせて、5つの場面のイラストパネルが舞台に並びました。

そしてつぎは、オーケストラと一緒に効果音を出すひとを募集ですが、
これがなかなか手があがらないのですよ。



山中 小鳥の鳴き声 鳥笛(小鳥の形の小さな笛)

浜 ザザザーッという波音 小豆の入った箱

鉄橋 ドラム

トンネル 名前はわすれたけれど、筒型の楽器

広野原 フォークギター


あの鳥笛吹いてみたいなーと思って、あと、誰も手をあげていないのでライバルがいない今がチャンス!と
手をあげてそのまま舞台へ(笑)。ちなみにきょうは大阪マラソンのオレンジのTシャツでした…毎日がマラソンTシャツ。50歳でこれでいいのか。

その後はわりに手をあげて出てくるひとがいて、トップバッターがいるというのは大切なんだなーと。

鳥笛は水が入っていて、角度と吹く強さによって音色が変わります。でも工芸品みたいな鳥笛を吹くなんて貴重な体験が出来てよかった。

お客さんの一人なのに舞台から客席を見渡して、皆さんの笑顔を見られるというのも楽しく、うれしいことで、客席に戻る時も、県民会館からの帰りにも、声をかけてくれる人が多く、

手を挙げてよかったなーと。

息子もお兄ちゃんがんばったね、と温かい声をもらっていて、前に出てよかったね、と。

2部では音楽のイメージ力を感じながら、客席も一緒に歌う場面が多くて、


「うみ」は、あの、

うみは ひろいな 大きいな
月がのばるし 日がしずむ

という歌詞ですが、彬良さんがこの歌が作られたのは
太平洋戦争開戦の昭和16年、この歌には自由への思いが込められています、

とお話しになって、歌の背景を知るとこの海がさらに広がっていくようでした。




「オーケストラの森」では、森水辺の生き物がファゴット、木の葉がちらちら落ちる音がヴァイオリン(間違っていたらすみません)、クラリネットが森の小動物、などなど、オーケストラが森になります。

豊かなで楽しい森の情景に、突然の雷鳴が轟いたりします。

彬良さんの作曲の大作で、オーケストラの醍醐味を味わいました。


そしてアンコール!

「東京ブギウギ」

これは意外でうれしかった。もちろん、「東京ブギウギ」のヒットした時代に生まれてはいませんが、
子どもの頃からわりに始終、テレビで聴くことが多かった。「買い物ブギ」もすきです。

つづいて、最初はピアニカのひそやかなアレンジで、

「宇宙戦艦ヤマト」

つづいて勇壮な轟くような交響曲の「宇宙戦艦ヤマト」。

わー、やってくれると思ってた!と喜んでいると、

最後はみんなの心をひとつに、と、

「故郷」

この歌、すきなんですよ。

「山は青き 故郷
水は清き 故郷」

の三番まで、胸にしみる歌詞とメロディーで。


コンサートの前にトイレに行ったら、たぶん、沿岸から生協のバスで来た方たちだと思うのですが、
なにもなくなった土地のことを放されていました。70歳代くらいの年配の方でした。

私のお隣の方は盛岡の方でしたが、ご主人が亡くなるまではずっと介護生活で、3年前からクオレに入って、いろんな舞台を楽しむようになりました、と語っていました。息子がお習字の教室で教えている子にそっくりであれ?教室をお休みしている間にずいぶん大きくなったなあ?と思ったそうです。

利き腕を骨折なさったそうで、教室をお休み中なんだそうです。

クオレ会員の方は女性が圧倒的に多く、年配の方が(私だって若者というより年配者の方に近いわけだが)多いのですが、

いろんなことがあって、それでもこの例会に来て楽しい気持ちになって帰るんだなあと、きょうははじめて周りの人のことを考えました。



それにしても彬良お兄さん、「夕方クインテット」の頃から全然年を取らない気がします。ワンレンボブの金髪メッシュの髪型も(ふさふさつやつや)変わらないし。


音楽を楽しみ、楽しみを人に広める、そんな音楽活動のなせるわざでしょうか。

ではでは☆