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前原冬樹展ー一刻ー、図録はありましたが、今回の展示作品がすべて載っているものではないし、

作品数が3桁ならやりませんが、24点なのでメモしてきました♪

1.一刻(T字剃刀) 朴・桜・油彩 
2.一刻(切腹) 檜・ジェルトン・朴・桐・墨・朱  2012
3.一刻(狐) ジェルトン・朴・杉・檜・桜 2012
4.一刻(蟷螂) 杉 油彩 2010
5.一刻(手) 檜・桐 2012
6.一刻(折鶴) 朴・柘植・油彩 2102
7.一刻(海老) 栃・墨・油彩 2013
8.一刻(コカ・コーラ) 朴・墨・油彩 2013
9.一刻(目) 朴・油彩 2012
10.一刻(小刀と目) ジェルトン・油彩 2014
11.一刻(本に目) 朴・墨・油彩 2013
12.一刻(皿に秋刀魚) 桜・油彩 2014

13.龍頭 鉛筆・紙 2014(以下24まですべて同じ)

もこもこして、可愛い龍の頭です。

14.変態図
15.変態図
16.変態図

変態図は「鯉が滝を登って龍と成る」のイラストで、ちょっと剽軽な鯉が龍に変態する過程を描いています。


17.デビュー(玉乗り)
18.デビュー(玉乗り)
19.デビュー(綱渡り)
20.デビュー(ジャグリング)
21.顔

サーカスのピエロの少年がモチーフですが、綱渡りの棒に鴉が止まっていたり、一筋縄ではいきません。


22.蝙蝠(梟面)
23.蝙蝠面


ピエロの少年のアレンジで、アクロバットをこなすピエロがお面をつけています。

24.花の美姫

花の、と言いながら従者は髑髏で、姫もお面をつけています。


以上はメモに基づくものでして、間違いもあるかもしれません。

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こちらが「一刻(T字剃刀)」

撮影が暗いよう。この剃刀の持ち手の錆加減が最高でした。


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潰れた蟷螂を誰が彫ろうと思うのか。
江戸琳派のような繊細な描写が魅力です。


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「切腹」。

実物はもう少し、日の丸が淡いです。


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「切腹」「狐」「手」を見ると、木彫の仏像の構造についても思いを馳せたりします。

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コカ・コーラ、というより、錆びた板が何とも言えずグッとくる。

板も錆びた鉄板も、釘もみんな木彫なんですよね。

この素材感がたまらない!



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図録には「目」しか載っていなかったのですが、

「小刀と目」「本に目」もありました。

特に「本に目」が気に入ってしまいまして。

「奇譚」というタイトルの、金で天地も小口も塗られている革の装丁の本に、

目玉がきらりん☆

私がミステリー専門の古書店だったら、絶対買うね。店頭のディスプレイに使うんじゃ。

今回の目玉(チラシや案内ハガキにも使われているし)の「一刻(皿に秋刀魚) 」は2014年の作品なので図録には掲載されていませんでしたが、

皿の縁が欠けていたり、

秋刀魚が高橋由一の弟子か?というくらい脂派していて、皿もうっすらなにかが滲むようだったのが印象的でした。一刻(皿に秋刀魚) 桜

前原冬樹さん、初日ということでやはりいろいろ気になったのか、

ガラスケースの中に資料として展示してあった自作の道具たちの横に、小さな作品などを並べて、


これだけじゃ寂しいと思って、

と言いながらギャラリーの方と話しながら楽しそうに並べていました。

作務衣にスキンヘッドは上映されていた動画のとおりですが、全体に「ストイック」「超然」というより、

柔和で穏やかな、木漏れ日みたいな感じでした。

ちなみにガラスケースに収められていた資料は、

空き缶の制作過程、

木彫の団扇(油彩前)、顔のハンコ(妙にキュート)、などなど。藁の小さな馬もあった…もちろん藁も木彫ですが。

資料に至るまで丁寧にみたので、1時間くらいいましたね。Bunkamuraギャラリーに。


予定通りにはいかなかったですが、まさかご本人がいらっしゃるとは。


私は無計画な方ですが、けっこう作者の方に遭遇します(笑)。


ではでは。