{670082DD-41F2-4DD4-97F8-ABD9366D8E24:01}

5/14、15と1泊2日(しかも盛岡から!)でずいぶんいい仏像展ばかりを
見たものだと感謝しています。いろんな幸運が重なって無事見られたのですから…。

神童寺の日光菩薩・月光菩薩の両像、これは実際の展示でもまるで並んで
話でもしているかのような距離でした。

左が月光菩薩で、右が日光菩薩。
月光菩薩はやや腰をひねっていて、髻の形もちがいます。
日光菩薩はまっすぐに立ってこちらを見ている、月と日の性格を感じます。

制作年代が違うそうで、日光菩薩が十世紀、月光菩薩は十二世紀半ばではないかと
推測されるそうです。

いずれも重文に指定されています。






{6CCE61CA-8547-4628-A69F-E5C76EB9546F:01}


十一面観音立像 海住山寺 重文

私はほんとうに仏教にも仏像にも疎くて、もしかしたらすごく初歩的なことなのかもしれませんが、
この十一面の意味がよくわかっていません。

しかし惹かれるのです。だって人の顔の上に顔ですよ?
誰が考えたんだろう…。


{A7B0BEBC-CF51-44EF-9739-AEC7078C41A1:01}


蓮の上に裸足で乗っているのはお約束ですが、

この観音様は腕がみょーに長く感じます。
腕だけル・グレコ入ってます、みたいな。

そんなに大きくないです。45cmくらい。


{EFDD4F2B-24D0-41AB-B5E9-AD21A302416C:01}


こちらは現光寺の十一面観音坐像。坐像はめずらしいそうですが、
このまなざしがクールですてきでした。

十三世紀ごろのもので、坐高74㎝ほどと解説にあったのですが、
あまりにインパクトがありすぎて、もっと大きく感じました。

{1FF2A5AD-7FFF-467E-99DE-3BA85E9F3337:01}


蓮の花を花瓶ごと持った手の表情もしなやかで艶です。




{35687BD9-72C7-4263-834E-088B8DAB9244:01}

これは木彫の千手観音ですが、この頭部が。

立像の小さな如来がいて、あたまのてっぺんから如来の仏頭だけ
生えている。ガラスケースに入っていなかったので、

気になる後頭部までバッチリ確認しました。

いちばん後ろの人(?)は、口を大きくあけて笑っているそうです。



{A0FB8E36-E2D4-430C-95F6-D1312797BDA2:01}


で、千手観音もすきな観音様なので、こちらもお目にかかれるのを
楽しみにしていたんです。


{F51398E6-A71E-4E72-A629-26190B57EEFE:01}


木彫なので、ごらんのようにところどころ欠けていたり、傷んでいたり
しますが、

(ネズミに齧られたのかも…)


千手観音の構造もよくわかっていないのですが、ここでお目にかかれて満足です。

寿宝寺 重文。


十二世紀、平安時代の作だそうです。