少し前になりますが、「超絶技巧!明治工芸の粋」を見に行って、

安藤碌山の牙彫がやはりいちばんのインパクトでしたが、ほかにもこんな工芸があるんだ、
という発見のつるべ落としでして。



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刺繍絵にはやられましたね。

滝の落ちる刺繍絵もすばらしかったのですが、
「獅子図」がガーーンときました。

だ、誰なのこれを作った人は。
残念ながら「無銘」でした。



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竹内栖鳳の「獅子図」と比べてみましたが、

原画・竹内栖鳳?は外れました。目の形が全然ちがうし。

竹内栖鳳の獅子は、人格を感じさせます。パリ万博視察から帰り、
海外で見てきたもの、学んできたものを見せてやる、という矜持があるというか。


旧弊の画壇への反発もあったと思われる。

刺繍絵の獅子はリアルぬいぐるみのような、手触りのよさそうな
もこもこ感があり、栖鳳の獅子は触れたら殺されそうである。


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「竹内栖鳳展」の図録からではありますが、

左が「雪中松鷹図」(四代飯田新七作、竹内栖鳳原画) 清水三年坂美術館
右が栖鳳の「雪中蒼鷹図 」清水三年坂美術館


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「ベニスの月」明治四十年 高島屋史料館


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ベニスの月 四代飯田新七作 竹内栖鳳原画 明治四十年 大英博物館


四代飯田新七作、とありますが、飯田新七という名前は高島屋の当主が
襲名する名前であることから、四代飯田新七の考えで作らせた、ということだと理解しています。


こちらは刺繍ではなく、ビロードへの染色なのですが、
図録で見ても、実物を並べてみても、ほんとうにどっちがどっちか分からない。
じーっと見ているうちに、ビロードの方がどこかマットなところがあるか、な?と
思う時がある感じ(笑)。この両方の展示は東京展でのみでした。



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そして家に帰ったらすぐに竹内栖鳳の鹿さんを見たい、と思っていた割には
返ってきてもう5日もたってしまいましたが、

あら。

実際の鹿さんとはやっぱりちがうのね。

角部分がもひとつだなあ。


耳は丸みがあって可愛いけれど、実物の鹿さんはもっと焦げ茶色っぽかった気がします。

ということはやはり、この鹿さんにも竹内栖鳳のなにかが反映されているということでしょうか。



栖鳳の雛や小熊や、鶏などにくらべるともひとつですが、
それでも栖鳳の鹿を図録で確認してやっと腑に落ちた気持ちです。


まず行くことはないと諦めていますが、


夏季特別展 6月1日~8月30日

気になる…。


去年、竹内栖鳳展を東京・京都二会場で見て、
(マルコポロリ!のロケがあったから、大阪マラソンのあと
奈良・京都の美術館を回れたのでした)

上村松園展も名古屋市美術館で見たのですが、
(高橋尚子杯ぎふ清流ハーフマラソンにいくついでに…ついでなのか?)

栖鳳と松園の展覧会なんて!

しかもあの足立美術館で!
やっぱりマラソンがらみで行きましたよ。
出雲くにびきマラソン大会…ものすごい雪で行のヒコーキが飛べなくて、
JRで行った鳥取・島根旅で。マラソンのおかげであそこまで行けたと言える。


ちなみに私は足立美術館を正司さんから旅行土産の
足立美術館ポストカードをもらうまで、本気で、


足立区立美術館だと信じていました☆
たった3年前のことです。人間ってけっこう短期間で変わるものですなあ(笑)。

脱線気味なのでここで☆

ではでは☆