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よこはま菜の花マラソン大会に行った帰りに、青森県立美術館で
開催中の工藤哲巳回顧展を見てきました。


あなたの肖像 工藤哲巳回顧展
2014年4月12日(土) - 6月8日(日)

工藤哲巳(1935-1990)は、五所川原出身の父を持ち、幼少期を津軽で過ごしました。1950年代末から60年代はじめにかけて、「反芸術」と評される前衛美術の旗手として活躍し、その後パリにわたりセンセーショナルなパフォーマンスやグロテスクな造形でヨーロッパの人間中心主義を鋭く批判し高く評価されました。国内の美術館やプライベートコレクションとともに欧米諸国のコレクションも加えた大規模な回顧展です。



って、私実は工藤哲巳という名前すら知らなかったんですが、
青森県立美術館でやるわけだし、美術館のまわりの原っぱを見にいくだけでも
気分がいいからいいか、と。

青森市に澄んでいたころはまだこの美術館はできていなかったのかな。
いま調べたら、コンペで青木淳さんの設計が採用されたのが2000年でした。
審査委員長は伊東豊雄さん、というのも今知ったわけです。



藤森照信さんが委員のひとりだということは、建築探偵の本でよんだことが
あったんですが。


息子とあるくといろいろ発見があっておもしろい。

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近くにある三内丸山遺跡(そのまま行けちゃう)をモチーフに、
やたら天井の高いホワイトキューブと床が土という、土の展示室が
あるんですが、

息子に言われるまで外のこの石のデコボコしたものに気づいていませんでした。

青森県立美術館の写真というと、白い建物を撮ったものがほとんどで、
ここは入らないことが多いし…。

これ、なんなんだろう?


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HPに設計の青木淳さんの言葉があったので、引用してみます。

「発掘現場のトレンチ(壕)のように、地面が幾何学的に切り込まれています。

その上から白く塗装された煉瓦の量塊が覆いかぶさっています。

上の量塊の下の面も、凹凸を見せています。
土の上向きの凹凸と量塊の下向きの凹凸が、まるで並びの悪い歯列かのように、気ままに、隙間を持ちながら噛み合わされています。これがこの建築の基本構成です。」


並びの悪い歯列…発掘現場のトレンチのように…。このあたりでしょうか。


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入口は1Fです。

この巨大なあおもり犬(奈良美智)がいるのは、B2Fです。

シャガールの「アレコホール」、企画展示室もB2Fでして、

企画展示室~アレコホールへの動線がちょっとこむずかしいことに
なっております。その時の展示にもよりますが、

監視員の方が、始終寄ってきてはこちらです、と動線を示されます。
これもよしあしで、私のように気ままに見たい人間は、「順路通り」を
強調されると、すくなからず反発したくなるんですね。

あ、こっちだった、と、間違ったり、戻ったりすることもこの美術館の個性だと
こちらは考えて楽しんでいるわけで、正解の順路はこちらです、と言われると白ける(笑)。


いろんな人がいるということを、もう少し考えてくれてもいいんじゃないかなあと思います。


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白い壁と青い空と三内丸山遺跡の森。
青森って感じがすごくする。

冬になるとまわりが雪に覆われて、さらに青森って感じがする(笑)。
雪がコワイのでまずめったに真冬の青森県立美術館には
来ないのですが、ほんとうは真冬がいちばん映える気がします。


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入口もまた間違えやすいんです(笑)。

でも、おかげで青木淳さんの設計のラフスケッチ(なのか?)が
展示してあるのを見られました。気づかないですーっと入って、
すーっと出られる方もいるんじゃないかしら。

この展示は最近はじまったそうです。



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1Fの平面図ですが、まちがって入るのも無理ないでしょう(笑)。
受付の人は感じがよく、青木淳さんのこの設計ラフを遠くから撮っても
いいですか?(ちかくでもOKだったのかもしれないけど、
なにか躊躇われたわけです)と訊いたらOKとのことだったので。


時間があればもっと丁寧にみたかった。

肉筆というか、デジタル処理されたものではなくて、
手書きのスケッチやアイディアがレポート用紙に
描かれていました。

本になったものがギャラリーショップにあることも
教えてもらって、非常に興味はあったのですが、

工藤哲巳展の図録が…(笑)!





こちらも知らない人は知らないままでは~と思える、
非常口前に置かれてある、この美術館案内の
ビデオ。

著作権が気になり、遠目から撮っていますが、
スケッチ風のアニメーションです。

だんだんいまいるところに近づいてきたり、
アレコホールが描かれたり。

前からあったのかなあ?



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こんなふうに、あれ?こんなものあったっけ?と思う方が私はすきなのですが。