「超絶技巧! 明治工芸の粋」展関連トークイベントで、
山下裕二さんが現代の超絶技巧の作家で、応援しているひとが
いて、と紹介したのが、
前原冬樹さん。
本にも作品が載っていたのですが、スライドショーで
見た中でも、ひび割れたお風呂のタイルの縁にのっかっている、
石鹸、しかもその上に、ちびた石鹸をはりつけてある、
(わかりますね?)
という作品が胸を打った(笑)。
Bunkamuraギャラリーで今度個展を開きます、
ということをおっしゃっていたんですが、
いま検索をかけたら、
Bunkamura ギャラリー
一刻
前原冬樹展 -失われゆく時が甦る-
2014/5/28(水)~6/4(水)
一本の木から生まれる唯物の美
前原冬樹は、写実技巧の極みと言うべき複雑な作品を、たった一本の木から、全く接がれることなく彫り出している木彫作家です。その作品は、東京藝術大学やおぶせミュージアム・中島千波館に収蔵されています。
古びたカミソリ、錆びていく塗装、皿の上に置かれた梅干しや秋刀魚…朽ち果てていく瞬間や、日常で気に留められず失われていく情景にかぎりない美しさを感じて、それを一木に留めるのです。彫り出された作品は、さらに油彩で丹念に着彩されることにより、木とは思えない質感が加わり、時間を経た情緒を醸し出します。写実的な表現を追求し続ける姿勢は、作品が後世に伝えていく悠久の存在感を生み出す“一刻”の骨頂なのです。
今展では、新作を中心に、前原の彫刻によって甦る奥ゆかしく懐古的な美と対峙した木彫作品に、幻想を精巧にアウトプットした新しい世界観を呈するシリーズや、今展のために描きおろしたオリジナルのデッサンを展覧販売いたします。非常に手間のかかる作業のため、年間で数点しか完成できず、繊細な構造のため実物を展示する機会の少ない貴重な作品を、この機会にぜひご覧ください。
あら?
5月28日ってどこかで聞いたわ。確かあれは…。
広重ブルー -世界を魅了した青
太田記念美術館
後期 5月1日(木)~5月28日(水)
なんなのこの奇遇(笑)。
ほかにも気になっている美術展はありますが、前にもこういうことがあったなあ。
はじまりと終わりが同じ日の美術展。
運命を感じるじゃね。
ほかにも気になっている美術展は多々あるのですが、
アクセス的に都内で東京メトロの入り口近くにある美術展は
助かりますわ。
って行く気か(笑)。
初日と最終日が閉館日ということは絶対ありえないので、
今度はダイジョブ(いろいろツライことがあったらしい…)