盛岡演劇鑑賞会に入って2年目。最初はお目当ての「くにこ」(向田邦子の子ども時代から青春時代までを描いたもの。くにこ役の女優さんがオードリーヘップバーンをイメージした衣装で、それもすごよかった)を見たら、すぐにやめるんだろうなあと思っていたんですが、まだやめていません。
上演前のこの搬入のお手伝いもおもしろいなーと思って。
今回は岩手県民会館の中ホールでした。
まずふつう、舞台裏やセットなんて見られないし、バックステージツアーなどの
言葉はよく見かけますが、ツアーじゃなくて、搬入搬出のお手伝いの方がもっと
現場に近く見られますよね。
俳優座の「樫の木坂四姉妹」。
このポスターの左端にあるのは、浦上天主堂のマリア像。
きょう運んだセットはおうちの中・外だけでしたが…。
何だと思いますか?
バトンに結び付けてゆっくりあげたのは、巨大な樫木を描いたもの。
写真は撮ってないですが、その樫木の影を現した葉っぱのジャキジャキした
黒い板もありました。本番ではどう組み合わされるんだろう?
小道具(大きいけど)の冷蔵庫と蝿帳。
小道具をそろえようとすると、こういう昔の家に当たり前のようにあったものが
案外難しいそうです。
このあと劇団員の方々で組立たり、お芝居が終わったあとはもちろん
バラしてトラックに積んで次の会場に移動するんですよね。
一人何役なんだ!と毎回感動する。
荷物を運んでいる人も、指示を出しつつ自らいちばん重いものを
持ち上げるひとも、
みんな身体が鍛えられていて、声がよく通るのだった。
万能じゃー。
しかも、素人の私たちにもわかりやすい指示を出したり、親しみのもてる話し方をしたり、
そういうコミュニケーション能力も必要なわけで。
などと感心しているうちに今回も搬入のお手伝い終了。1時間くらいでした。