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現在4月20日まで常設展で五味清吉特集が開催されておりまして、

私ははじめて岩手県立美術館の常設展に来て、

いちばん最初にいいなあと思ったのがこの五味清吉の絵でした。

なかでもこの細長い、「たけに草」がすきで。


県立美術館所蔵とはいえ、常時展示されているわけではないので、
展示されると、あー、また逢えたなあという気持ちになります。





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もうひとつすきなのが、こちらの「新天地」


薔薇が描かれておりますが、髪型や首飾りなどから日本神話の
イメージをまとっているような絵に見えます。

はじめて見た時連想したのは、青木繁の「わだつみいろこの宮」
でした。


ブリヂストン美術館で見た時には、やっぱり似てるなと思いましたが、
シャヴァンヌ展の図録から、

黒田清輝経由のシャヴァンヌ熱の影響や日本神話学など、
明治末の洋画家たちが古代日本神話の世界を描こうとしていたことを
知ったので、

やはり黒田清輝の教えを受けた五味清吉もその流れを汲んでこのような
絵を描いたのかなあと。




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これらの神話世界の作品のあとには、
ルノワールの豊満な裸婦像の影響を受け、画風が変わっていくのですが、

その画風の変化もふくめて、近代の洋画家だなあと思います。