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ムンクというと、水木しげる先生のお嬢さん、悦子さんの「お父ちゃんと私」を思い出す。


中学時代にムンクの絵と出会ってその強烈なイメージに夢中になった悦子さんが、
上野でムンクの展覧会があると知り、

水木さんと一緒に見に行くことになったのですが、

とにかくムンクの絵について詳しいお父ちゃんなので、関係のないおばさんたちまで厚かましくも解説を聞こうとしてついてきて、

水木さんが一喝。で、疲れたからあとはお前がひとりで見い、となったのです。

しかし、中学生の娘にこんなに手応えのある会話をしてやれる親がいるものだろうかと思い、

水木さんは絵も家族も心底すきで大事にしてきたんだなあと。以来ムンクというと、悦子さんに絵は背景を知るとおもしろくなるんだ、絵の解釈はひとによって違っていい、などと教えた水木さんを連想するのでした。

で、「マドンナ」のリトグラフヴァージョンですが、

左隅に胎児と絵の周りにぐるっと精子が描かれているのですよ。油彩画の「マドンナ」にはないのですが、

なぜ胎児と精子だったのかな。


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痩せこけた人間(死体?)をいままさに喰らおうとしている、「ハルピュイア」。

山岸凉子の「ハーピー」、傑作だったなあ。

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しかし、なんといっても「アルファとオメガ」ですよ。

ムンクの創作なのですが、アルファとオメガという恋人同士が動物だらけの島に暮らしているのですが、

女性であるオメガが島じゅうの動物を恋人にしている…。えっ!


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しかし、オメガは島を逃げ出し、残されたアルファが呆然と悲しんでいたところへオメガがまた戻り、

それを殺してしまうアルファ。

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そのアルファに島じゅうの動物とオメガの間にできた子どもたちが襲いかかり引き裂いて殺してしまいました。

そんな荒唐無稽なお話です。

画像は国立西洋美術館のHPからです。

展示作品は34点ですが、そのうち19点がこの奇怪な物語でして。

ムンクについて、もっと知りたい!という気になった美術展でした。