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行って参りました、串本無量寺、串本応挙芦雪館。

館内はもちろん撮影禁止ですが、
きょうはお天気が良かったので、

収蔵庫のほんものの虎さんや猫さん、ネズミさんにも会うことが出来ました。


(ネズミさんは思いがけないところにいたでチュー)

でも、外観がまず想像以上のインパクトでして。

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特に岩手から来た私には、目から鱗でして。みんな虎のことばっかり言って!この

ハワイ化はなんなんじゃ~と。ハワイと申しましょうか、アジアの遺跡というか。

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こちらの青銅彫刻は、「憩い」という作品で、お寺に裸の彫刻とは、という檀家もあったそうですが、

「禅宗は欲を捨ててハダカになれ」ということで…。うまい。

いただいたパンフレットに書いてありました。

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水墨画の作品のほかに、現代彫刻の作品も目立ちました。

 「一つの冒険ではありましたが現代彫刻の収集をはかり、墨画と対比する新しい展示空間を設定し好評を呼んでいます。この小美術館は伝統的文化にかかわるだけでなく、あたらしい現代の文化的状況にも深くかかわって存在すべきであると希っています。」(無量寺HP)

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こちらがデジタル複製の障壁画を当時のように配置している本堂。

なんと!

デジタル複製の龍や虎に見守られて?檀家さんの法要なども行われているそうでして、見学は廊下から座敷を覗く感じで行われて、中には入れないのです。

檀家さん、羨ましい!




収蔵庫のほんものは障壁画だけで畳はないので…。でもほんとお天気でよかった!


行きは焦りからタクシーに乗ったのですが、乗るほどの距離でもなくてワンメーター580円。

でもこのタクシーの運転手さんが感じのいい人で、着いた後、中まで案内してくれたんですよー。

いろんな美術作品に会いたくて、いろんあところにでかけていますが、タクシーの運転手さんがそこの美術館やいまなんの展示をやっているか、把握していて、混み具合から帰りの楽なアクセス方法など教えてくれると、

美術展の良さもさらにアップする気がします。

帰りは川沿いをくだって、そこから駅まではまっすく行けば大丈夫、と教えてもらいました。

私が岩手から来たというと、震災前はこちらの温かな気候を求めて、岩手からも多くの方が見えてたんですけどね、というお話を聞きました。

震災から3年経ち、まだまだ難しい暮らしを生きている方が多いと思われます。

南紀の陽光をいっぱいにもらって、温泉でゆっくり、いまこそできればいいのだろうなあと思いました。

そのあと、収蔵庫でこの無量寺も300年ほど前の震災の津波で流されたのだとうかがいました。

(後で調べたら、南海・東南海・東海三地震による大津波に見舞われ、49日後、富士山も大噴火したという。1707年10月28日)

その後、復興のために入院した愚海和尚が前のお寺から少し離れたこの地に本堂再建し(1786年)、

お祝いに応挙に障壁画を依頼したものの、応挙はいそがしく、1000人の弟子の中から芦雪が大抜擢されたというお話しをうかがいまして。


大震災、大津波、復興という背景を知ることができてよかったです。

(つづく)