自分でもなぜ落語を寄席で聴こうと思ったのか謎ですが、
20代後半から30代前半までは、実家でおもに販売の仕事をやっていて、
当時の気分転換が休みの日に図書館に行って本を借りて、帰りにできたばかりの
モスバーガーで飲み物とバーガー類を1個で、
あーいまちょっと素敵なことをしているわ、
という気分に浸ること。
ケチだったんです。
父を笑えないくらいケチだったんです、今思えば。
クルマを運転しない(免許がない)ので、どこにいくのにも
自転車で、そうなると行動半径もおのずと限られるでしょ。
休みの日に自転車でガンガン走り回って、新刊のコミックを手に入れて
悦に入るとか。まあ小学生なみの休日ね。
そんな中で、落語のテープも図書館から借りて聞いたりしましたが、
あくまで教養を高めるため、だった気が今思えばだけど。
古典落語は教養として知っておかなきゃ、と思っていたんじゃないかなあ。
強要として古事記とか万葉集とか聊斎志異とか源氏物語とか古典を読まなきゃ、
と思っていたらしく、岩波書店の古典体系をコツコツ買い集めるとか…。なんでそんなに教養主義的な、
と思うけど、それが若さってものかもしれませんね。身の程知らずというか背伸びしたがるというか。
しかしそんな気合で聴いても、落語がおもしろいと思えるわけもないでしょー。
でも年齢のせいなのか、人生経験をいろいろ積んだからか、去年、たまたま聴いたナマの落語が
すごくおもしろくて、ナマってこんなにいいのか!と目から鱗であります。
そんなに始終落語を聴く機会に恵まれてはいませんが、一度聴くともっと聴きたくなり、
古典落語の本を読んだり、入門書を読んだり、
そうして現在に至る。
というわけで、きのう あるチケット取扱所で前売り券を買おうとして、
座席表を見せてもらったら、あまりにも後ろの席で
挫折した「林家たい平独演会」のチケットも、
きょうは岩手県民会館で前から4列目を確保。
まわってみてよかった。
江戸落語名人三人会、
目的のチケット取扱所は17:30までだったー。
もうローチケにしようか、いっそやめろという神さまの声じゃないの、
と思ったり。
市内か市内に準ずる場所でやる寄席のチケットなので、
もしこれをたとえば横浜まで行って聴こうとしたらどんだけのことになるか、
と思うとやっぱり、見に行けるものなら見に行こうかと思ったりする。
あ!
寝なきゃ!なにやってんのよー!!
おやすみなさい☆