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葛飾応為「吉原格子先之図」-光と影の美」

2014年2月1日~2月26日(水)


太田記念美術館


先日、江戸東京美術館の「大浮世絵展」の「浮世絵ナイト」

に行ってきて強い印象を残したのが、


一点だけでしたが、応為の美人画でした。


遺された作品は非常に少なく、しかしその美人画においては

北斎をして、「自分が描く美人画は阿栄には到底かなわない」

と言わせしめた画力の持ち主。


実家で「百日紅」が発掘できなかったのは残念ですが、

北斎に娘がいて、その娘も絵師だったと知ったのは、

杉浦日向子さんの「百日紅」を読んでからでした。



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また、この展覧会では広重の

「名所江戸百景 猿わか町よるの景」

も出品されているので、そちらも楽しみです。


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浮世絵に興味が出てきたのは最近なので、

こういう基本書が欠かせない(笑)。

だんだんわかってきたのは、擦りによって

全然ちがうんだなーということです。

美術展によっては、ほーらこんなに違うでしょ、

というのを違う擦りで見せてくれるんですが、

ド素人には違う擦りがあれば、いい擦りなみの擦りの

違いがわかるけど、それ一枚だけだと判別できないわけです。

この本のいいところは、基本的な知識を教えてくれるということより、

なるだけ大きい図版で載せてくれているところ(笑)。

文字も読むけど、文字だけで絵の解説をされてもやっぱりわからん。

監修は小林忠先生。そう、浮世絵ナイトで浮世絵の富士についてお話しくださった

先生であります。って帰ってきてから気づく私って…。


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こちらにも応為の美人画と、

北斎の美人画も掲載されております。


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(画像が小さくなってしまった…)

北斎の美人画のうち、応為が代筆したものが

けっこうあるのではないか、と解説などで読むのですが、

はっきりしたことはわかっていないみたいです。

太田記念美術館の今度の展覧会では北斎の美人画も

出品されるのかしら。見分けることはできないと思うけれど、

もしかしたらこれは応為かも~と思いながら見るのは楽しそうです。

少し前に、秋田の千秋美術館で見た、あっぱれ北斎!光の王国展(冨嶽三十六景』『諸国瀧廻り』のリ・クリエイト54作品)では音声ガイドがフェルメール展につづいて、

宮沢りえと小林薫だったのですが、おそろしいもので、どうやっても無理すぎるのに、「百日紅」のアニメーションが脳内で宮沢りえ声優で流れております。無理すぎっつーの!

会期中に2月中に見ないと~というほかの美術展と組み合わせて一気に~という妄想で1時間くらいつかって、

これがいいストレス解消になるんですわ。ええ、妄想している時間がね!

ではでは☆

葛飾応為という浮世絵師の名を知っている人はどれほどいるでしょうか。応為は天才絵



葛飾応為「吉原格子先之図」-光と影の美」

2014年2月1日~2月26日(水)

葛飾応為という浮世絵師の名を知っている人はどれほどいるでしょうか。応為は天才絵師・北斎の娘であり、自らも絵師として活躍した女性。代表作「吉原格子先之図」は



師・北斎の娘であり、自らも絵師として活躍した女性。代表作「吉原格子先之図」は