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群馬に行ってなぜにますの寿し。
北陸フェアをやっていたのですよ。
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私はぶり寿し。
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トランヴェールで「鰤街道を行く」という特集で、鰤が気になっていたのでした。賢治の童話じゃないけど、
ああ、魚ならぼくはほんたうにすきだ。
という感じですね。キンキ、目抜けなんか谷山浩子の「素晴らしき紅マグロの世界」だ。おててつないであるきたい。
(紅マグロは実在しませんが)
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初鰤の押し寿司は、ダイコンやニンジンや昆布や柚子なども一緒に押されてあって、
すし飯もそんなに酸味はつよくなく、鰤の旨味や脂が甘く感じられる。
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断面はこうなっておりまして、北陸は米も美味いので、魚と米の旨さの相乗効果でこんなに美味しい食べ方があるだろうかと思う。でも北陸旅でなぜかお寿司屋さんに入っていない(笑)。
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一昨年の黄金週間に北陸三県、富山(砺波のとなみチューリップフェア、氷見&高岡の藤子不二雄リスペクトツアー)、福井(福井県立恐竜博物館)、石川(金沢兼六園、金沢21世紀美術館)を例によってわけのわからないスケジュールであるいたのですが、
(しかもその足で東京に寄って、銀座フェルメールセンターでナイトミュージアムの光の王国フェルメール展を見たのでした)
(我ながらそういう時の鬼のような体力とスケジュールが他人事のようである)
ブラックラーメンも、福井のソースカツ丼も、名物らしいものを味わう時間はあまりなくて、
唯一はまったのがますの寿しでして。
駅でますの寿しとか、白エビの瓶詰めを買ったり、氷見で入ったお店で天ぷらとかお刺身をたべたりして、北陸の魚はおいしい、としみじみ思ったけど、そんなら一緒に日本酒でもと思うが、たぶんそんな粋な私でもない。
でもます寿司はほんとうに甘くて脂がのっていて、コンビニのおにぎりコーナーにあるものさえ、全然違うんですよ。
というわけで高崎駅の北陸フェアでまずますの寿しとブリの寿しを確保。
息子はお昼もコンビニでお弁当を買ってたべたけど、私はまだたべていないので、こ、これが朝から12時間ぶりにたべる予定のごはんだぁ、と思って力が入ったのでした。
でもまあその後なんだかんだあったのよ。
何と言っても高崎駅の改札をくぐって新幹線に向かう前になって、
お父さんにも買って行ってあげよう、
とふと思ったのがまずかった。
それがなかったら間に合ったんだけどなあ。
結局スーパーこまちで悠々帰るはずが、やまびこの自由席で。
でもふた席あって座れたし。
その前の高崎から大宮からして遅れたもんだから指定の席に乗れないわけで、大荷物をもって(しょって)狭い通路を移動するのは恥ずかしかったが、まあ身から出た錆です。
どうせ父はお土産を喜ぶことがまずないので、なにか持って行っても、
は、これなにや?ほお、
という感じで、ひどい時はそのまま次に来た時に、
これ持っていけ、
ともらったことを忘れているのか、気に入らないということなのか、そんなことを始終されて結論として父にはお土産を買わない、
となったのでした。誰だってそうなると思いますわ。
お菓子はたべるけど、箱入だと誰彼かまわず来たひとに持ってけ、となっちゃうし。
(弟夫婦からのお土産がよくこちらにそのままくる。たぶんうちからのものも弟たちにやられている)
乗り遅れた腹立たしさで、父にいままでやられた仕打ちを思い出して、もう!なんであそこでますの寿しなんか買ったんだ!
と舌打ちしたい気持ちでした。
でも、
あそこで父のことを思い出した自分はいいんじゃないか、と。
乗り遅れたのはまたべつのことであって。
というわけで東北新幹線やまびこで盛岡に帰ります。
いろいろ、これで良かった気がしてきました。
たぶん、
空腹が満たされたからです(笑)。