佐野洋子の対談集。

谷川俊太郎との対談では息子さんの弦さんが大いにぐれたときから、いまなぜか彼女ができると谷川家に連れてきて、彼女のみならず友達もたくさん連れてくるから、

なぜか洋子さんが彼らからゲンの今度の彼女はどう?と情報収集をしたりして、谷川さんに変わっていると不思議がられている。

その対談(二人が結婚していたとき)から20年後の今年、「佐野洋子の世界」展の講演会で、

広瀬弦の実物が詩人の工藤直子さんと佐野洋子の話をしていて、

マザコンって奥がふかいと思う。

明石家さんま、大竹しのぶも結婚当時の、一人ずつと対談している。

岸田今日子との対談でも弦君に言われた、

「あんた人としてはまあまあだけど母親としてはみっともない」というセリフを口にしていて、

母親としてはみっともないと言われるほど全力だったんだろうなあと思った。

前も読んだことを山田詠美で思い出したけど、最近なんでもどんどん忘れる。

それはそれですべてが新鮮でいいかも。