ブログネタ:今年いちばんありがとうを言いたい人
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父じゃないかなあ。
お父さん、いままでがんばってくれてありがとう。
介護認定を受けてくれてありがとう。
ヘルパーさんとデイケアを受け入れてくれて、
真面目に通ってくれて、ありがとう。
認知症と診断される前に、近所の方からの電話があり、
その電話がきっかけでいろいろ動いて、
いまの介護チームができたのですが、
その電話をくれた近所の方にも、なにかと気をつけて
くれているお隣の地主さんにも、
介護チームのみなさんにもありがとうございますですが、
いちばんありがとうという気持ちでいるのは主人公の父です。
認知症といっても脳みそがいきなりがたがたになるわけではなくて、
壊れているのは5%くらいなんだそうです。
いままでの自分があって、突然できなくなったことがいろいろあって、
混乱したり恥ずかしかったり、悔しかったり、屈辱的だと感じたり、
そういう心の動きはあると思う。
介護認定なんか受けない、と言ったり、ヘルパーさんを追い返したり、
そういう事例も聞いたり読んだりしたことがあったので、
父が介護にまつわるすべてを受け入れてくれていることに、
ありがとうを言いたい。
父の性格はなんとなくわかっている。
ひとりがすきで、ひとりで楽しめることがすきなのだ。
長距離ドライブとか大工仕事とか、片づけとか、買い物とか。
運転がすきな父にクルマをやめてもらった。
ドクターストップもかかったし。
すんなりやめて、クルマを処分してくれてありがとう。
いろいろ不安でいっぱいなのは父の方だと思うけれど、
それでも私や介護チームの言葉を聞いてくれて、
(聞き違いや的外れな返事は始終ですが)
ありがとう。
いままで娘をやってきましたが、今年ほどお父さんに
ありがとう、
という気持ちになれたのははじめてです。
ありがとう。