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「北斎模様は葛飾北斎が染小紋のために創作したオリジナル模様で、江戸時代・文政8年に出版された「新形小紋帳」という絵手本に百数十種類の文様を自身の筆で描き文様の名称を書き添えています。」
この北斎模様の画像は展覧会にあったものではなく、北斎で検索して見つけたものですが、おもしろい発見だなあと思いました。
![{E43BF34E-7CE1-439F-AD5A-B223D01D86DB:01}](https://stat.ameba.jp/user_images/20131210/14/withwitch2/c0/00/j/o0480064312776352718.jpg?caw=800)
また、フェルメール展につづいて「青」です。
「諸国瀧廻り」と「富嶽三十六景」の展示なのですが、滝の表現と青に注目してしまいます。
解説パネルにあった、
福岡伸一さんのフェルメール・ブルーから北斎の青への解説パネルがよかった。
宮澤賢治の「春と修羅」の引用から、ひとが本能的に惹きつけられる青を、
フェルメールはラピスラズリを惜しげも無く使って表現しようとしたが、粒子の粗いラピスラズリではまだ青に勾配をつけたりグラデーションをつけることは難しく、
北斎の時代になってラピスラズリよりもっと粒子の細かいベロ藍、プルシアンブルーを使えるようになり、
「とまっていたフェルメール・ブルーを世界ではじめて動かして見せたのである」
と結ばれてありました。
宮澤賢治、フェルメール、北斎。
べつにもらったリーフレットには、不思議な文化の円環として、
蘭学から花開いた秋田蘭画、その延長上にある北斎の浮世絵、浮世絵に影響を受けたオランダ人のゴッホ。
ジャポニズムブームが藤田嗣治が西洋で認められる下地を作ったといえる、
とオランダと江戸、ジャポニズム、藤田嗣治と円環がさらに大きくなっております。
藤田嗣治の「秋田の行事」が旧秋田県立美術館・平野政吉美術館から動かされたことについてはなんとなく勿体ない気がしているのですが、
秋田県というだけではなく、
秋田藩(佐竹藩)、江戸の浮世絵と秋田蘭画など円環をひろげて考えると興味は尽きなくて、
秋田市の美術館の近くには
鉱業博物館もあることだし、次は万全の体調と時間の余裕をもって、そちらも見に来よう、
と思う私でした。