エスプレッソすきだな。
手紙を書いて、エスプレッソを飲みながら考えて、
やっぱり映画にしました。
三谷幸喜の「清須会議」、映画館の予告を見て見たいな~と思ったのも確かだけど、
今年はマラソンで出かけた先々で、小田原城、大阪城、名古屋城、二本松城(霞ヶ城)、山形城、甲府城、、、
城跡であることも多かったけれど、これだけお城を見ていると、
その城を築いた男たちの話も知りたいじゃないですか。私は歴史も苦手ですが、
唯一織田信長、豊臣(羽柴)秀吉、徳川家康のあたりは流石に知っているぞ少しだけど(笑)。
清須は名古屋のあたりで耳にした地名だなあ。尾張名古屋の城で持つ、というくらいだから、
清須会議の舞台は今年の夏に思い立って行った名古屋のあたりでは。
とか思って。
大泉洋の秀吉がやっぱはまり役で、人心掌握のすべてを心得ているあの笑いがたまらん。
織田家のきょうだいがことさら大きな鼻だったり、秀吉の耳もふつうの耳の3倍くらいあってそのデフォルメが可笑しかった。
2:18の長めの映画だったけど、最初から斬り込んでくるオープニングで、
家臣の一人なのだと思うけど、広間に巻物をびゃっ!と広げるとそこはあるで洛中洛外図のよう。
あの場面もよかったけれど、襖絵の水墨画の虎や屏風の松や渓谷など、
どれもみな本物のようだった。虎の尾っぽがふにゃふにゃしているのも、当時の日本には本物の虎がいなかったんだもんなーと。
秀吉が清須に戻ってきて、民衆に餅を撒きながら練り歩く(徒歩じゃなくて馬上だが)ところは、妙に胸に迫ってくるものがあり、
その時民衆のひとりになって、藤吉郎が帰ってきてくれただ、と喜んでいた気がする。
企む顔、主君信長の妻、お市の方に手酷くふられて凹む顔、底抜けの楽しそうな顔、
その表情の大きな振れも思い切りがよくて、スカッとした。
対する役所広司演じる、柴田勝家のお市の方に懸想するもふられ、それでも懲りずにみっともないほどのアタックを繰り返し、
その間に秀吉に出し抜かれて評定では負けてふてくされる。
お市の方の放った刺客から秀吉を一晩匿う勝家。匿ってくれる唯一のところはオヤジ様のところだとやってくる秀吉の大胆さにも到底敵わない。
そんな負けっぱなしの勝家だが、最後にお市の方と祝言をあげるという話になり、
それはお市の方がそんなにまでして猿を悔しがらせたかったからですが、
猿を殺してと勝家に迫る鈴木京香の顔が能の孫次郎のようで凄くよかった。
まだまだ書きたいことはあるけれど、
見てよかったー。
ではでは☆