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「一夜漬け日本美術史 」山下裕二監修(美術出版社)
2012年3月3日発行
東京藝大美術館の「興福寺仏頭展」の関連書籍コーナーで買ったんだったかな。
阿修羅にピンときたんですよ。「五百羅漢図展」でも出会っていたんだけど、めくるめく五百羅漢グッズにやられて本は買わなかったのよ。
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鏑木清方の「妖魚」、横浜美術館の「はじまりは国芳ー江戸スピリッツのゆくえ」で出会って衝撃を受けた絵の一枚ですが、
この表現が会田誠の「大山椒魚」に引き継がれていくんですよ、とあって、
実は会田誠の「天才でごめんなさい」と「はじまりは国芳」がわりあい間をおかずに見たものだったので、
え!なにこの相似!誰かなにか言って!と激しく思っていたので、この本によって痒い所に手が届いたきもち。
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日本美術史最大の隠し球 狩野一信「五百羅漢図」では「五百羅漢図」のディティールへの愛を感じる解説が楽しく深く、
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楳図かずお「肉面」風の羅漢によく言ってくれました!と思って。
山種美術館の「速水御舟展」を見逃したことを後悔したのが森村泰昌&山下裕二対談の「御舟のこと、好きですか?」
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未だ見ていない「炎舞」、ほかにも不気味系の舞妓とか、御舟の絵をもっと見たくなり。
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「ほしのよりこさんと東京国立近代美術館へ行ってきた。」では萬さんの「裸体美人」がトップバッターでうれしかった。猫村さんに似ていると言われている自分なので(頑張り屋で向上心もあるがそそっかしく、すぐ眠くなる…)、ほしのよりこさんのイラストで東京国立近代美術館をめぐるのが三倍増の楽しさであります。
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長谷川潾二郎の「猫」(宮城県美術館)、若冲の「動植綵絵三十幅」、きりがないくらい、
読んでいるうちに美術館どこでもドア状態であります。