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きのう盛岡劇場タウンホールにて上演された(きょうもですが)、

「まるで血で塗ったような月が降ってくる」

月下の一群 アメリカ編、という副題がついております。月下の一群は吉野朔実のマンガ、じゃなくて、この場合、堀口大學の訳詩集のイメージの借用でありましょう。


文字通りの大きな月が舞台上手にあがっております。


奥にはバーカウンター、舞台はフラットですが、半島のようなステージ部分があります。


そこにまず登場するのがメキシコ風の極彩色のカラフルなスカートと鳥の羽の帽子の道化師。

小柄な女性ですが、ずっとシュールレアリスムの詩のような言葉をとめどなく吐き続けています。



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メキシコつながりだからか、ずっとこのフリーダ・カーロの「死の仮面をかぶった少女」(名古屋市美術館の箱入り娘。小さいサイズですが、インパクトパない)を重ねていました。


バーカウンターにいた3人の男たちが彼女を抱え、関節人形のように扱います。

バレエのコッペリアのようですが、男たちは人形師ではなく、それぞれがアメリカを象徴する人物たち。


シートン、ハックルベリー・フィン(トム・ソーヤではなく)、ネイティヴアメリカン。


壊れた人形のような道化師が去った後、三人の男たちの前に、

プラチナブロンドにネックホルダーのスカート部分がパラシュートスカートになったドレスの女性が登場。


そう、マリリン・モンロー in七年目の浮気です。

このマリリンを演じた女優さんはすらっとして、中性的な雰囲気もあったので、

四谷シモンの人形というか若き日の女装した四谷シモンみたいでした(もちろん雑誌やネットでみただけですが)。

あーなんだか、描いているのはアメリカの昔だけど、こういうお芝居自体も昔みたいで、


その二重に過去の中に引きずりこまれる、眠くなったときに私は足首から沼にずぶずぶ入って気が遠くなる感覚なんですが、

そのセロトニン放出中みたいな気分を一気に粉砕してくれるキャラクターが登場!

(後編につづく。

舞台は一幕物で、休憩はなかったのですが、

息子がiPadAirをつかいたいらしい)


ではでは♪