前歯星人がだれております。
特急かいじが動き出すまでもけっこうかかりましたが、
座れただけでもよかった。
もう今日中に帰れるのかという世界ですが、帰れたとしても座れないだろうし、
疲れ切ったところで家まで運転って考えただけでも滅入ります。
が、100%厭かというとそうでもなく、
本をじっくり読みながら、いま台風の影響を大勢の乗客の一人として被っているという状況に、
安堵があったりするんです。その安堵は子どもの頃の台風の記憶につながっているかもしれないし、震災の時に食べ物がないわけじゃないのにやたらスーパーやコンビニで行列に並んでいた時の気分に似ているのかもしれない。
甲府駅のキオスクで前から読みたかった「認知症『不可解な行動』には理由がある」佐野眞一(ソフトバンク新書)を見つけて一気に読んじゃいました。
認知症の診断テストが患者の自尊心を傷つけることについても、
MRIの画像診断や尿や血液のたんぱく質検査による診断が将来的には主になることが望まれるとあり、
誰でもなる可能性の高い認知症について、当人の苦しみや悲しみについて共感できる内容でした。
(著者の祖母が認知症となり、著者の母が介護ノイローゼとなったことなども書かれています)
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