福島県立美術館の庭の彫刻、
どっかで会ったなあ~と思って心あたりを探してみたら、
箱根彫刻の森美術館のピカソ館、そのシンボルでした。
裏が真っ黒なところも一緒。これも箱根彫刻の森美術館の学芸員さんのガイドツアーに参加して伺ったことですが、
彫刻はおなじ型で複数個作れるらしいです。あんまり何個も作ると型も傷むので限られた個数ではあるのですが……
また、大きい作品を作る前に試作品としてちいさな作品を作ることもよくあり、それで同じ作家の同じタイトルの作品が大小複数個存在しているわけです。
(昔、森茉莉の「贅沢貧乏」の中で親友の野原野枝実とふたり、ロダン展に行ったらルーブル美術館にある彫刻があり、まさかここにホンモノがあるわけが、でもよく出来てるわ、
という会話があり、もちろん地の文では「馬鹿げた会話」と落としているわけですが、
正直私もなんでおなじ題の大小の彫刻があちこちにあるのかわからなかった(笑)。
福島県立美術館に行った日は雷雨とゲリラ豪雨の繰り返しだったので、あまり外にいられなかったのですが、
信夫山をバックにした美術館に、日本庭園の庭は心落ち着く佇まいでした。
そんなに美術館を多く見てあるいている方でもないのですが、
この頃、
あ!また会ったね!ということが増えてきて、それだけのことなのだけれどちょっとうれしい。
福島県立美術館では関根正二の絵に会いましたが、
ブリジストン美術館でもあったし、
久米正雄記念館でも関根正二が久米正雄の友達だったことがわかり、
あー、ここでもあったね、と。
岩手県立美術館にそれぞれ常設展のある、
萬鉄五郎と松本竣介の絵もあり、また会えたね!
と思いました。
県外の美術館で出会うと、ここまで来ていたんですか、と、語りかけたくなります。
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