もりげき八時の芝居小屋、略称「はちしば」。
盛岡劇場タウンホールにて、年に6本ほどの上演で、
たいていは平日の夜8時から、1時間らい。料金は前売り券1000円、当日1200円~ですが、
有効期限のない共通回数券7枚綴り5000円というものがあり、
7000円強でお芝居がみられちゃう。
きょうは「銀河旋律」。
タイムトラベルが今でいえば月旅行くらいの手軽さで実用化してしまった未来。
ニュースキャスターの柿本は放映中、強いめまいを感じる。
ちくしょう、またアイツが俺の過去を改編しようとしている…。
テレビ局の発想で改編というのだった(笑)。
あとを女性キャスターに任せ、恋人のはるかの元へ走る柿本。
はるかは高校の音楽の教師で、柿本がめまいを感じた時間、はるかもめまいに襲われたという。ふたりの過去が改編されたにちがいない。
(過去を変えることはもちろん禁じられているのですが、こっそり過去を変えるものが後を絶たない。
はたしてはるかと柿本の思い出も変わってしかっていた。
このままアイツのやりたい放題をほうっておいたら…と思っている間にふたりの過去はないものにされかかっており、
ついに柿本はアイツに向き合う。
アイツとは、はるかにふられて教職員をやめてタイムトラベルの随行員となったサルマルであった。
そしてやっと気づいたのだが、出てくるひとはみな、万葉の歌人の名前なのだった(笑)。
サルマルが随行員の仕事をうまく利用して3年前の柿本とはるかの出会いを改編しようとしているのは間違いない。
だって、大切な記憶がどんどん変わっていく…。
そしてついにサルマルの罠にはまり、ふたりは出会った過去を消されてしまう。
柿本はニュースキャスターの同僚と、はるかはサルマルと結婚へ…。
というストーリーがはっきりしているお芝居なのだった。セットはほとんどなく、シンプルな舞台で、
演技はオーバーアクション気味、というか、はるかの教え子3人組の女子高生なんか、アクション・コメディで、
昔のギャグマンガのような跳んだり跳ねたりで笑った。主役の柿本も、はるかへの愛にむかって全速力で走る、叫ぶ、目を剥く!
どこかでみたような役者さんがいるなあと思いながら、まだ確認していないのですが、
プログラムをみたら、いままでにみたお芝居のスタッフの方々が関わっていたり、複数の劇団からの客演があったりだったので、
なにか納得です。
いくつもの演劇のタイプが混じり合ったような感じもありました。
敵役のサルマルのふてぶてしさは印象的だったなあ(笑)。
最後にはマンションも仕事も投げ出して、
1000万円で1年前に45分だけ戻ってはるかに出会う柿本。
ふたりは再び出会えるのか。愛を結び直せるのか。
熱っぽい若々しいお芝居でした。
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