刑務所もの、好きな方が多いと思われます。
安部譲二の「塀の中の懲りない面々」シリーズ、
花輪和一の「刑務所の中」、
土山しげるの「極道めし」…。
あまり殺伐としたものは苦手なので、刑務所という異界の淡々としちつ非日常の日常を垣間見たいのだと思う。
「グリーン・マイル」も「モンテクリスト伯」も刑務所ものとして読みましたが、
間違ってるでしょうか。
「札幌刑務所4泊5日」は50ccバイクで速度超過により、
念願の刑務所に入った「探偵はバーにいる」の東直己さんの刑務所ルポです。
花輪和一さんの「刑務所の中」も併せて読み返しましたが、
(もう愛読しすぎてボロボロですが、このボロボロ加減が内容に合っているので捨てられない)
花輪和一さんは銃刀法違反で懲役3年ですから、やはりコクがあります。
しかし、
最初から刑務所満々!(もちろんわざとスピード違反をしたわけではないのですが、反則金を周到に払わず刑務所行きになったのは、
念願。
だったようです)の東さんと、
悪気はなかったのだけれど、結局実刑を食らってしまった花輪さん、
結果として刑務所の中を描いていることは同じわけですが、
その味わいは違うわけです。
だって4泊5日では大晦日のご馳走が出てこないもん(笑)。安部譲二も土田しげるも花輪和一も、
漏れなく描いている大晦日極道めし。
またショートスティの東さんは独居房だったので、いろんな受刑者と触れ合う機会は少なかったようだ。
作業でたたんでいた袋が「メガネ屋さんの袋」というところで笑った。私もメガネ屋の店員時代、小物販売用のジャストサイズの袋を各種製造していたなあ。
先輩に教えられてはじめはノーマルの封筒みたいな平たい袋ばっかりだったんだけど、
徐々に業務拡張をし、コンタクトの備品セールにも便利なマチつき袋もいろいろ。
元々はひどい不器用だったんだけど、月産100枚~200枚の袋張りをしているうちにかなりましになった気がする。
メガネ専用の袋は固めのビシッとした単価の高そうなもので、
これは本部から送られてきていたんだけど。
思いがけなく、
「マイ・フェア・レディ」の話が出てきてうれしかった(近々見に行く予定なのだ)。なぜか朝の音楽が「踊り明かそう」で、
なぜこれ?
と東さんも考察し、でもこういう歌でも合わないだろうし、
という例に中島みゆきが。
そおかなあ。
「宙船」なんか爽やかな朝に合うと思うけど。
だいぶ前に200円均一の古本屋さんで買ったやつで、片付けていたら出てきた。
片付けると本もマンガも小銭も飴もあちこちから出てくるものなのだった。
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