うぶすなの家の雛御膳~♪
雛人形をみつつ、呼ばれるのを待っていたら、
「菅原さん、お膳ができましたよー」
と声がかかって、二階から降りて一階の囲炉裏へ。
囲炉裏以外にも席はあったのですが、見知らぬひとと囲炉裏を囲んで、というところがいいかな~と。
(ふだんの外食での相席はできればごめんしたいですけどね)
赤いお盆に小さなお皿を幾つも並べたおひな様の前でいただくのにふさわしい御膳が運ばれてきました。
塗の腕は、あとで伺ったら古い蔵を壊すときなどに声をかけてもらってきたものなのだそうです。
最近ではひとを招んでご馳走するということもなくなり、仕出しを頼むところが多いので、というお話でした。
お雛様も古いいい時代ものが多く陳列されていて、借りてくるのですかと伺ったら、借りたものやうぶすなの家の女性たちのお雛様もあるけれど、
お雛様の手入れや保管が大変なので、譲ってくださったものをうぶすなの家で所蔵している、そういうものも多いそうです。
展示は所蔵の半分ほどだとほかのお客さんに話しているのも耳にしました。
そういううぶすなの家や作品や料理や、目の前にあるものが心に引っかかったら、
素直に聞いてみると、それにまつわる語りがはじまり、
モノ語りってこうだなあと思ったり、
そういうモノ語りを聞きつついただく雛御膳でした。
女雛と男雛を象った雛のすし。
雛ずしといえば、にんじんや干し椎茸、蓮根の混ぜ寿司に金糸卵を載せて、海老のピンクか、実家ではピンクのデンブでしたが、
そういうものだと思っていたので、
これはいいヒントをもらった気がします。
男雛のコゴミ、女雛の紅生姜。
ほかは山菜や干し椎茸の刻んだもの。
すし飯は白いままにして混ぜ込んでいないところも青笹にあって、清冽な印象でよかったです。
そしてこのお皿も作家の作品でして、
囲んでいる囲炉裏とおなじ作家のものなのでした。
囲炉裏の灰がピンク色で、不思議に思って聞いたところからモノ語りが広がって、
興味深いお話を伺うことができたのですが、それはまた。
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