二十代からすきな青木光恵さんの「9年目の未病生活」(メディアファクトリー)。
いまはなき、「まんがハイム」の連載はピンクハウスのお洋服が大好きな小柄でボケの可愛い女の子が主人公だった。
ほかにもすきな連載がいろいろあり、深谷かほる、伊藤理佐なども楽しみだったなあ。
私がすきになると本も雑誌もお菓子もユニット家具も、とにかくなんでも消滅するのであまり深入りしないようにしている。トホホ…。
青木さんが描く女の子もすきだったし、自身が若い女の子でありながら、女の子がすき!と堂々と言ってくれる青木さんもすきだった。
私も薬師丸ひろ子からはじまって、斉藤由貴、鷲尾いさ子、後藤久美子、高岡早紀、蒼井優とえんえんつづく女の子好きだ。
でも当時は女の子好きを表明するひとはあんまりいなかったからなー。
女の子好きだけあって、青木さんの描く女の子の体つきのさわってみたいような線は他の追随を許さない。
内田春菊さんの女の子もすきだったけど、青木さんの女の子は健康的で抱きしめたいような感じと申しましょうか。
抱きたい女の子と抱きしめたい女の子の違いかなあ。
西原理恵子さんを読むようになったのはすこしあとだったので、
西原さんのマンガや「恨ミシュラン」に青木さんが(ものすごいデフォルメとはいえ)出てくると嬉しさの相乗であった。
でも私の中で青木さんはずーっと元気でおしゃれがすきな大阪の女の子だったので、
(結婚もお嬢さんが生まれたのも、春菊さんや西原さんのマンガで知っていた)
え!
こんなに体調が悪かったの!
とショック…。
また、未病というのを甘く考えていたので、
こ、これで「未病」かあ…とヒクヒクしてしまい。
あまりにつらかった時期に青木さんがメンタルクリニックを受診した時のエピソードでは、
薬を大量に出して、青木さんがかえって体調が悪くなっても続けてみましょうしか言わないロボット医師がでてきます。
中島らもさんのかかっていた医師も大量に薬を出していて、その間ずっと体調が悪く、転院してはじめてその異常な処方に気づかされるのですが、
お医者さんの言うことは間違いないと盲従していては危ないということを学びました。
マラソン大会の要項には、棄権する勇気を!
と書かれてありますが、
転院する勇気は大切ですね。お医者さんの書いた健康法の本にも、お医者さんのいうことを素直に聞く患者さんより、
ドクターショッピングをしたり、疑問点があればしつこく追求したり、そういう厄介な患者ほど健康だとありましたよ。
青木さんが食生活や衣生活(冷え取りなど。
私も若い頃は冬でも薄着だったので、ここ数年の寒さに弱くなった自分におろおろしているので参考になった)
など、
日常の中でできることから体調を改善していこうとしているのは、
親しみが持てると同時に、
青木さんの本質的な賢さも感じました。
読んでいて楽しいんですよ。不調で大変だったということを描いているはずなのに、
どこか明るくたくましいものがあるんですね。
私がなかでも強く共感した健康法といえば、
睡眠。
青木さんはマンガ家という職業柄もあるからか、12:00には眠るシンデレラ睡眠を唱えますが、
私は経験上、
ふだんは10時台には布団にはいる、
なにかいまいちな体調や心境のときは、9時になにもかもうっちゃって布団をかぶって眠ればおどろくほどスッキリ治ります!
と言いたいです。
読みやすく実行しやすい健康法の本でもありますが、
40代からのなんとなくの不調は自分だけじゃないんだ、と、ホッとさせてくれる共感度の高い本です。
あと、可愛いもの好きな青木さんらしいなあと思ったのは、
8年くらいバレエを習っていて、当時はプロポーションも極上でバランスの良さをジムのコーチにも褒められていたとか。
でもその反動で甘いものがたべたくなって、いまでは手作りのお菓子を焼いて好みの甘さを堪能しているという、
ゆるさと真面目さと楽しさのミックスした感じも☆
楽しみながら不調とつきあいたい、いい方にと思っているひと、
ぜひぜひ~♪
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