安野モヨコの絵もセリフも「くいいじ」の文章もすきだったので、しばらく新しい作品をみていないなあと思っていたら、書店で「バッファロー5人娘」が平積みでありました。
少し前Twitterで作品の発売を知って、読みたいなあと思っていたのでタイミングばっちり。
外は朝から強風で向こうも見えない雪煙で、バッファロー5人娘の舞台、
ファンタジー世界の西部が向こうに透けてみえないでもありません。
安野モヨコの絵は独特の生っぽさと、マネキンみたいな作り物めいた感じがなんともいえずすきです。キャラクターのポーズは弾け飛んでるのに、目はマネキンみたいな硝子製でつめたくこちらを映しているみたい。
「さくらん」では遊郭の花魁や心中や身請けなどのザ・お江戸の外連味たっぷりの世界を描いていて、着物の崩し方も脚の出し方も、どうしてこんなに色っぽく仇っぽいのか、と、何度も読み返したくらいでしたが、
こちらのファンタスティック西部の女たちはさらにドライな笑いをまとっています。
「さくらん」の延長上の作品なのですが、
思えば「さくらん」では男と女の騙し合い、女と女の引っ張りあいでした。
こちらの女たちは男にも、腐った世界にも辟易していて、ここじゃない何処かへ疾走することを望み、
女が女に手を差し出します。
かっこいい4人のお姉様に、最後に拾われたのはまだ痩せっぽちでちいさな女の子。家が貧しく売られてきて、どうか自分も連れて行ってくれ、と。三銃士に最後に入ったダルタニャンにような存在になるのでしょうか。
もっともっと、素敵なシーンやカットがあり、安野モヨコさすがだ、とストーリーからはみ出して絵ばっかり追っていました。絵が達者すぎるのですよ。
西部の砂漠に咲く極彩色の花のような女たちとみそっかすの少女(でも勘が良くてこの先活躍しそう)、
最後に謎のキャラクターがパッとあらわれたところで作品は終わっていますが、ハリウッド映画のコラージュのような、昼間みた絵や風景がさかしまに現れた夢のような、
「さくらん」の延長上の作品というより、60年代のサイケデリックなカルチャーへのオマージュ作品と思えば整合性のある完結でなくてもいいのかも、
と安野モヨコがすきなので甘く考えてしまうんでした。
なんとなく、岡崎京子の「ヘルタースケルター」に続きがあるとしたら、
こういう感じかもしれないと考えたりもしました。
おなじ蜷川実花監督で映像化するそうです。
ではでは☆
iPhoneからの投稿
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