月岡芳年展、11/25まででしたが、24日に行って良かった。
元々、アルチンボルドの絵がすきで、だまし絵展に行くと、
歌川国芳に必ず会うので、国芳に興味を持ちまして、
横浜美術館の国芳展を楽しみにHPを見ていたら月岡芳年展が浮世絵の太田記念美術館でやっていることが分かって、
じゃあ、そちらも行けたら行こうかな?
くらいで。
しかし、行ってよかった。
そう思ったのが私だけじゃないので、どこの美術館より絵を見ながら進む列がゆっくりでした。
西洋画だったら大きいものも多いので、遠くからざっと見て、ピンときたものから見たり、人があまり見ていない絵から見るという手で時間短縮出来ますが、
浮世絵はクローズアップすればするほどおもしろくて、にじり寄りたい(笑)。髪の毛いっぽんだって、根元と毛先は細さもくねらせかたも違うし、
着物の柄も帯も襟も紐も、花びらも何もかもがじっくり見ていたい気になる。
太田記念美術館は浮世絵の美術館らしいデザインの美術館でして、
畳の間に軸ものの展示がまずあって、この「猿田彦図」(千葉市美術館蔵)でやられました。
線といい、表情、服の皺も指も、
浮世絵であることを忘れそう…。 モーニングの新連載巻頭カラー、ということでこの猿田彦があっても、
なんら遜色はないのではないか…。
よく、美術展で(写真みたい)という人がいますが、
私は時々、マンガみたい…と思うことがあります。
伊藤若冲の孔雀は魔夜峰央のバンコランのようだと思う。個人的な感想なので気にしないで(笑)。
「奥州安達が原ひとつ家の図」
惨たらしい図ですが、この吊り下げられた女の紅のきものが三角にみえて、白い丸い腹とおもしろい対照となっています。
ってそんな絵じゃないですね。でも私の目にはまず、この濃い紅が飛び込んできたので。
おなじ絵が横浜美術館の「はじまりは国芳」にもあったのですが、
印象が違うんです。摺の違いということをはじめて感じた一枚でもありました。
安達ヶ原の鬼婆、
という民話と若干ちがうお話は、安倍氏、前九年の役などがでてくるのですが、
この鬼婆と吊り下げられた身重の女性がじつは親子であるという悲劇であります。
この2枚もすきな絵です。
色の艶やかさと構図、モチーフ。
焔に振袖を翻し、梯子を登っているのは八百屋お七を描いた「松竹梅湯嶋掛額」。
襦袢の紅とチリチリと燃える炎のような描き方もまたおもしろく感じられました。
これは太田記念美術館の金太郎。
(女性は金太郎を育てた山姥)
こちらは横浜美術館のおなじ絵ですが、
実際はもっと違いました(笑)。
太田記念美術館でみたときは塗りつぶしたいのかというくらい濃い赤で
横浜美術館では赤ではなく、茶色みがかったベージュでした。
浮世絵について少しは知らないとダメだなあと思いつつ、浮世絵にだんだん魅力を感じてきたのでした。
月岡芳年の絵は横浜美術館にもすきなものが多く展示されていて、
二館で絵の取り合い?にならなかったのかなあ、なんて。
月岡芳年の女性を描いたものが特に気に入ってなんども戻っては見たのですが、
横浜美術館の「はじまりは国芳」では、
月岡芳年~水野年方~鏑木清方という美人画の源流を知って、浮世絵はいまにつづいているんだなあと思ったのでした。
ではでは☆
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