きのうは「第51回盛岡市社会福祉大会」が13:00から岩手県民会館大ホールであり、
ダニエル・カールさんの講演目当てで行ったのですが(関係者のみなさんすみません)、
プログラムの終わりの方、14:40~でして、残り5分ほどは失礼だとは思いながらも、お迎えのために退場してしまいました。
(重ね重ねすみませんな気持ち)
ダニエル・カールさんはクイズ・ダービーに出ていたガイジンさん、
気取りらず山形訛りで、素朴なようでいてズバッと言うところが好ましいなあ
くらいのイメージでしたが、
壇上に現れたカールさんは知的なシルバーグレイの紳士。一度話し出すともう東北の素朴ななまりにアメリカ人のフランクさがミックスされて、
いい味だしてます。
東日本大震災のあとの海外マスメディアの情報の錯綜というより、
捏造、
というより、
創作、
のエピソードには笑ってしまいました。渋谷に原発があると書いた海外の記事があったらしいです。どんだけ~。
在日外国人にニュースを提供しつづけた英語のTwitter、電車のなかで地震に遭い、歩いて夜中の1時に帰宅した奥さん、
そしてカールさんの東北支援が
始まります。
最初から10年は続けようと思ったそうです。
そんなカールさんから見た岩手県民は控えめで、こんなに自慢するところだらけの県なのになんで自慢しないの?
だそうです。
そのあと、ほかの県でも自慢話をしないところはあるけれど、
自慢と謙遜は正反対のことじゃなくて、
シーソーのように両方うまくバランスを取るもの、自慢しようとしたら、たとえば産物や土地、歴史について勉強が必要だけど、
謙遜はただ謙遜ぐせがついているだけのこともあって、謙遜は美徳だけど、謙遜ぐせは美徳じゃない、
というお話や、
岩手のみなさま、お願ぇします、岩手のものを買ってくだしぇ、
というお願いなど、
厳しい現実に立ち向かうために必要なのはまずユーモア、自信、勉強なのだと感じさせられました。
カールさん自身も震災で知り合いの方が同じ日に二人、亡くなったと知った日にはそれまでは、
泣いて悲しがっている余裕はない、とはりつめていた心が緩んで泣かずにはいられなかった、と声をつまらせたのですが、
震災からきょうまでのお話は、今できることからやろう、と明るい気持ちにさせてくれるものでした。
ほんとうにてっきりカールさんの講演だけだと思っていたのですが、
児童・生徒による福祉作文の発表もよかったです。
耳で聞く言葉には力があると最近感じています☆
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