「震災タクシー」、
おもしろかったです!!
私は映画もお芝居もあまり事前に情報を入れないで行くタイプでして、
チラシをみて興味を惹かれて行くわけなんだが、そのチラシを実は読めないという。
活字中毒なんだけどね、なんかああいうチラシがすきで大量にもらってくるくせに、
行こっ!と思うとブレーキがかかるのか読めなくなる。
「震災タクシー」も、あの3.11に止むを得ない用事があって、タクシーに乗って約束の地に走る男とタクシードライバーの劇、
というふうに考えていたので、
実際はいわき市を目指していた劇作家のくらもちひろゆき(本人が自分の役を演じた)が、
タクシーでいわき市まで行く人を募って集まった、男性2人女性2人とどうにかこうにかいわき市まで行こうとするお話で。
ほんとうはタクシードライバーを入れて大人5人までなんですが、
小柄な女子高校生は小6ということにしてみんなでいわき市を目指すわけです。
震災直後の、なにがどうなっているかわからない状況ですから、
乗り合わせた男のひとりはめずらしい体験だからと地割れの光景を撮ったりしますが、
ほんとうに3.11直後は停電もあって、情報は伝わってなくて、
どこか浮き足だっていたところもあったなあと思い出した。
その後、だんだんみんな無口になっていく場面があったり、
ほかのみんなは仕事は何をしている人かなど、だんだんわかって行くのに、
最後までミステリアスな女子高校生とか、
いろいろあるんですが、
受けた印象は、明るいものでした。震災のことは私たちの中から消えることはない。
後ろめたさを感じながらも、それでも毎日を進めていこう、そのことが震災復興と、震災を忘れないことにつながるというような感じ。
言葉にすると厚ぼったいかさぶたのようですが、
劇中劇ではなく、並列的に「走れメロス」が月桂冠を金髪の巻き毛にかぶり、本格的なシューズで走りまくっているのが、
震災後から消えることのない、焦燥感や後ろめたさや助けたい気持ちや、時にすべてを投げ打ってしまいたいほど疲労困憊した気持ちを代弁しているようでした。
余談ですが、劇中、くらもちひろゆきさんが、タクシー乗り合わせでいわき市に行くひとを募ったところ、
息子が手をあげていて、舞台までは1歩くらいの席なんですが、
(きっと毎回こういう演出なんだわねー)
と思っていたら、呼びかけて実際に手をあげたのは息子がはじめてのようだった。
もちろん、正規の役者さんが登場するわけで、
ありがとうねーと私の隣の席にカムバックしたわけですが☆
ほんとうにどの役者さんもうまくて、味わいがあって、
短いと感じるくらい、おもしろかったです。
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