息子もだんだん、すぐには「いいよ」と許してくれなくなった。
車の窓の方に顔をむけて、
「運動会、来なくていいよ。運動会なんて勝つか負けるか結果だけだし」
と言っている。
ごめんね、お母さんひどかったね。
言いすぎたね。
と謝って、息子の顔を撫でたら手が濡れて、やっぱり泣き顔をみせたくなくて、
窓をみているのだった。
もうあんな心を傷つける叱り方はしない。
お母さん、ホントに意地悪だった。慶が言い返せない状況で、あんなにあんなに責めて。ごめんね。
赤信号で止まるたびに顔を撫でた。
博物館からもらってきた(私は映画館、美術館、博物館にいくと必ずチラシやリーフレットの類を大量に持ち帰る。全部は行けないけど見ているだけで幸せだからだ)、
「館長庵野秀明 特撮博物館」の話をして、一緒に行かない?ジョジョ展のあとに、
と訊いたら、「てれびくん」のDVDで知ってた、セットの中に入れちゃうんだよ、すごくね?
と親和ムードに。
サンクスでふだんは「えー?コンビニおでん?」といい顔をしないおでんを買うことにして寄ったら、
(息子はコンビニおでんがすきだ)
お母さん、ごめんね、
と抱きついてきて、許してくれたようです。
モノで釣ったわけじゃなく、
コンビニおでんにしてもそうだけど、
息子のやることやすきなものに、頭からNOでゴンゴンやるのはやめようと思っただけで。
家に帰って、コンビニおでん(大根、ゆで卵、白滝、つみれ、肉系のなにか)をつついていたら、
「お母さん、もう一度ハグしよう」
ですと。
やっぱり息子は可愛いです。
息子だから可愛いんじゃなくて、
この息子だからすきなんです。
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