お盆に実家から持ってきた本。
昔話や伝説が昔からすきで、全5巻なんだけど、2巻までしか買ってない(笑)。
そのうち探すか。
この本に探していた岩手の昔話、
「雁取り爺」
の再話も入っていました。
県立図書館のひとに「雁取り爺」の再話で、標準語のものはないか探してもらった中の一冊で、
いちばん好みの再話がこの本に入ってたんです。
また今週も読み聞かせ当番なので、「雁取り爺」を読み聞かせじゃなくて、
朗読にしようかと思って、
ちょっと練習していました。
でも、ただの再話集じゃなくて、瓜に関連して七夕伝説や、
瓜子姫、天の探女(あまのさぐめ)、
うつろ舟、
なんて出てくるですよ。読み耽ってしまうじゃん!
実家にある澁澤龍彦の「うつろ舟」が読みたくなったー。
実家のある奥州市の伝説、「かもん長者」に出てくる、村を龍から救った小夜姫についても出ていた。
松浦の小夜姫。
奥州市の再話集も調べたんだけど、うちの母が語っていた「九州の小夜姫」という再話ヴァージョンもあるんだが、
万葉集には松浦の佐用比売が、山上憶良の歌の頭書に登場しているので、
肥前松浦郡(佐賀県)の佐用比売が、素朴に九州の小夜姫、としてかもん長者にやってきたのか。
「小夜姫の草紙」には、奈良の松浦谷の長者の娘小夜姫が、父の死後零落し、
福島県安達郡で大蛇の人身御供に差し出される娘を、
奈良に立て札をたてて探していたところへ名乗りをあげて、お金と引き換えに生贄になることに。
長い旅路のはてに安達郡につき、
という物語なのですが、
(九州から陸奥まで歩いて旅をするわけで、スケールでかすぎだ)
わが奥州市の「かもん長者」のヴァージョンには、
いまの郡山で売春をしていた小夜という娘を連れてきて、
というものもあり、
(身売りといえば身売りだが、売春をしていた小夜姫だと龍を退治できんのでは。やはりここは聖女であってもらわんと)
いくつもの物語がどんどん形を変え、流れ込んできているのが興味深い。
万葉集から中世説話集まで網羅(?)したわが奥州市の「かもん長者」を自分の納得できる物語にしたいという野望は、
思っていたよりおもしろい。
でもまあ、とりあえず目先の用事からね。
図書館行って参ります。
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