浮世絵風の絵どうろうの女人が手にしている団扇には、
震災前の三陸の海が、そして背景には大津波のあとの三陸の海岸が描かれています。
友達がちょっと遠いけど、と、案内してくれた絵どうろうでした。
描いたのは写真と絵画の「世界のカケラ展」をやっている中野修一さんでした。
裏にはマーメイドのような女性ダイバーがトロピカルな魚と戯れている絵が描かれていました。
絵どうろうが展示してあったのは、「世界のカケラ」グループ展開催中の、皆常商店 旧事務所だったので、
なかに入って作者の中野さんとお話しすることができました。
魚たちの絵に、田中一村の最晩年の絵を連想したのですが、どういえば失礼じゃなく伝えられるのかわからなかったので、それは言わなかった。
息子は箱に描かれた風景画が、ひっくり返してもべつの絵になる、と教えてもらって、おおいに創作意欲(!)が湧いたようでした。
息子のような子どもは、きちんとしたいい子、予定調和を壊さない子がすきな大人には嫌われますが、
反対におもしろい子だと思ってくれるひともいまして。
こちらも震災をモチーフにした作品ですが、
オレンジ色の背景が太陽のようで、暖かい気持ちが残る作品になっています。
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