きょうのメインは、
1955年にモンゴメリー州で起こったバス・ボイコット事件を描いた、「ローザ」。
読み聞かせのまえの導入では、
「最近、虹をみた?」
と聞いて、みたー、みたー、
という反応で、
ようし、摑んだ、と、
「ナンバープレートに虹が描いてある国があるんだけど、どこかわかる?」
と聞いて、
例によって黒板にはっておいた世界地図を差して、
「ハワイだよ。
ハワイの車には虹のナンバープレートがついてるの。
タクシーの運転手さんにどうして?と聞いたら、
いろんな意味があるけど、
ハワイはいろんな国の人や肌の色の違うひとが集まっているから、
人々が人種の違いをこえて七色の虹のようにひとつに、という意味がある、
そんな話をしてくれました」
実際にはすこしニュアンスがちがうのですが、わかりやすくアレンジしてしました。
しかし、
ハワイは国じゃないよ。ハワイ州だよ、
というツッコミがこなくてよかった(笑)。
絵もとっつきにくそうだし、お話も人種差別に抵抗して、バスに乗らないで歩き続けるという、
どう考えても明るい楽しいお話じゃないんだが、
人種差別より、
自分が正しいと思ったことは、勇気をもって発言しよう、
自分の考えが正しいと自信をもって言うためには、知識が必要です。
人間は古代から自分の知識を文字にし、本の形にしてひとに伝えようとしてきたんだよ、
ということで、
「本のれきし 5000年」
古代エジプトのパピルスやアレキサンドリア図書館、中国の竹簡、中世の羊皮紙、印刷機の発明などが
多数の写真とわかりやすい解説でまとめられているのです。
大人が読んでもおもしろい。
図書館にはいろんな本があります。
知識と勇気を育てていってくださいね、
みたいなまとめでした。
ちょっと押し付けがましいまとめかな、
と思っていたけど、子どもたちは私も思っているよりずっと深く、物語を聞いていてくれて、
感想発表も活発でした。
このあとの読み聞かせ研究会の活動で、
3年生だから難しいかな、と思っていたのに、ほんとによく分かってくれて、
という発言をしたら、
いまの3年生は2年生のときに、先生から昔話をやってください、というリクエストがあって、
オーソドックスな昔話をたくさん聞いてきた学年だから、
という話を聞いて、
あー、聞きの基礎体力ができていたんだ、と納得しました。
かくいう私は、このあと2年生が3回つづくのですよ。
オーソドックスな昔話をやってみようかなあ、と考え中。
あ、
ところで虹を7色に決めたひとは、
ニュートンだそうです。こないだたまたまなにかで仕入れた雑学でしたが、
子どもってクイズがすきなんで、いろいろいろネタ収集はたいせつだ。
iPhoneからの投稿