金環食はみることができない地域にお住まいのみなさん、
いかがお過ごしでしょうか。
そんなに天体ショーがみたい方でもないんだけど、
金環食はみたかったなあ。
そんなときにはみゆきさんの
「夜会vol.4 金環蝕」
なんと20年前の上演でしたよ。ヴィデオテープを持っていたのですが、
何百回もみたし、引っ越したらブルーレイとかで買いなおそう、と思って処分したまま現在に至る(笑)。
金環食はみゆきさんのオリジナルのストーリーですが、
古代日本を覆った金環食と卑弥呼の死が、
古事記の天照大神の天岩戸籠りのエピソードとなったのではないか、という説があり、それをモチーフにした物語でした。
天照大神が天岩戸に隠れるのは、弟神の素戔嗚尊がどうにもこうにも乱暴者だったからで、
面白半分に皮を剥いた馬を機屋に投げ込み、織女は機の杼が体に突き刺さって命を失ったことについに腹を立てて
天岩戸に隠れてしまうわけだ。
しかし生きた馬の皮を剥くってどんだけ強力なんでしょうか。
アメノウズメが天岩戸の前で桶を逆さにした上でおもしろおかしく踊って、
岩戸から覗いた天照大神は力持ちの男の神様に引っ張り出されて、
蝕は終わり、この世にはふたたび太陽が輝き、
素戔嗚尊は追い出されてしまうんでした。
追い出される素戔嗚尊の話はなかったけどね。
山岸凉子の「青青の時代」も、卑弥呼とその時代を描き、
こちらにも金環食の場面があります。
卑弥呼のイメージが変わりますけどね。
金環食といえば、
赤江瀑の「金環食の影飾り」もあったなあ。
赤江瀑を知ってから30年ですが、
最近なにを思っても、かるく2、30年はすぎていることに気づいて慄く。
金環食を見られるみなさん、見つめすぎにはご注意なさって、
天体ショーをご堪能あれ♪
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