フェルメールセンター銀座の夜間展、よかったですよー。
なにしろ人が少ない。
息子のような子どもはすきで可愛がってくれるひともいるが、
うるさい、変だ、行儀が悪いと思う人も当然だが多くて、
たまに1日くらい寝込むほどやられることもある。しかし実際に息子が悪いのでひたすら謝ったり嫌味を堪えるしかないのである。
まあ、それでも昔を思えば息子も人が変わったようによくなった。
このフェルメールセンター銀座では、みゆきさんの「夜行」ではないが、
こんな時間にフェルメールを見にやってきているくらいなので、
優しいひとが多かった。
みるからに神経質そうで、剃刀みたいな雰囲気の(イメージの中の中井英夫風)青年が、最後に息子のためにドアを持っていてくれたときには、
ちょっと感激のあまりぼうっとした。
じつは同じ日の昼間、息子が彼女の子供のゲーム機をじろじろ見ていたことでよそのお母さんに嫌味を言われて凹んでいたので、
うるうる。
って感じ。
ふと、額が一枚ずつタイプが異なることに気づいて、
受付のお姉さんに
「もしかして、額縁も原画にあわせているのですか」と質問したときも、
実はそうなんです、という答えがうれしかった。
美術館では私は無知の知を発揮して、
どんなことでも疑問に思ったことは気軽に尋ねるのですが、
たいていは詳しいものじゃないと…
と質問自体をうっとうしがられるのですが、
私も、わからないことだらけの人間だから教えてほしい、
という気持ちで聞いているだけなのに、薄笑いの迷惑顔に会うと、萎える。
でもやっぱり知りたいし聞きたいわけ。
美術館員のユニフォームのデザイナーとかさ(笑)。
ちなみに金沢21世紀美術館はイッセイ・ミヤケデザインですって。
フェルメールの絵には共通点が多く、こんなふうに制作年代順に並べられていると
あ、こっちの絵のこれがここにも!
とか、
構図が一緒!
とか発見できるのも楽しい。
例の黄色の生地に貂の毛皮のふちどりのガウンなんて、何回登場しているんだ。
音声ガイドがほんとうにお聞きのがしなく、なんですよ。
いろんな思わず食いつきたくなるエピソードが豊富で。
この絵の音声ガイドではりえちゃんが、
「パパにいいことがあったの。パトロンがついて、ラピスラズリを絵に使えるようになったのよ」と。
そういうくすくす笑いたくなる下世話なエピソードも満載の音声ガイド。
フェルメールセンター銀座、
今度は昼間に行って違いを体感してみたいなーとも思います。
iPhoneからの投稿