『そろそろ走ろっ!』 あきたいねみ著 上大岡トメ イラスト
図書館の新刊コーナーでみつけました。
一瞬、
イラストレーターの上大岡さんがマラソンをはじめたのか?
と錯覚してしまいましたが、
キャラクターが違うしなあ、
と思って読んでみると作者の
あきたいねみ(秋田稲美…本名だったらつきすぎている名前だなあ。結婚して苗字が秋田さんになったのか?)さんは
女性の社会での活躍を推進する会社の経営者。
それまで運動経験はなかったのですが、
40歳をすぎたある日、このままじゃいけない、走ろう、と思って玄関を出た、
そうです。
はた目には順風満帆、だって30代で起業した会社の社長ですし、
家庭もうまくいっているし…
しかし実際は会社立ち上げから一緒にやってきた
同志にあなたとはやっていけない、と去られ、
経営の不安から二日酔いで朝から頭が痛かったり、
不健康そのもの。
このままじゃいけない、と思った日が走り出した日でした。
この感じ、
私もよーくわかります。
ある日突然、スイッチが入るんですよね。
簡単なことなんです。
玄関に走れるシューズがあって、
玄関をでてしまいさえすればいいんだから。
この感じわかるー。
この最初の数ページにエッセンスが全部つまっている。
ラン(と最近はみんな言うらしいので私もランと書きますね)を
はじめたひとや、続けている人の書いた本はみな一様に、
ハイテンション(笑)。
どーしてそんなに高揚してられるわけ?と思うが、
走ることによって快感物質がプシュ―――と出ているんだろうね。
むかーし読んだ萩尾望都のエッセイで、運動不足で不規則な妹の生活を心配した
お姉さんが、運動しなさい、せめて縄跳びくらでも、
と勧めて、萩尾さんも素直に縄跳びをはじめて、
はじめるとこれが楽しい。楽しいんだが、ん?
気持ちが遊びになってしまって、仕事の頭になれなくなったので、
やめてしまうんですね。
それを読んだのは中学生の時だったんですが、運動一般がきらいだったので、
縄跳びをやって楽しいってなんで?と思ってました(笑)。
いまだったらわかります。
運動するとハッピーな気持ちになれるんですよね。
しかし私はハッピーな気持ちでいた方がいい仕事(母親業とか娘業とかいろいろ)をしているので、
朝、走ってみようかな、と思ったわけです。
盛岡の朝の道路はツルンツルンなので、転ばないよう、そこだけは気をつけんとな。
怪我をして運動ができなくなり、さらに不健康になった、じゃ悲しすぎるじゃ(笑)。
ではでは~♪