で、干したニンジンいちょう切りも味噌汁につかいはじめましたー。
これがよく戻るのよ。
冷蔵庫でカッラカラに干されているいちょう切りの干しニンジン。
ほーらこんなに。
山田風太郎の忍法ものに、人間の体は水分が70%だ(だったかな?)から、
それを塩づけにして抜いてしまえば小さくなる、
という強引な理論で赤ん坊ほどの大きさに体を縮こまらせて
敵方の城に入り込む、という忍者がいたなあ…
ヒントは案外乾物だったりして(笑)。
きょうの味噌汁、夜にすこし残っていたのを何気なく飲んだら、
あれ?砂糖でも入れたか?と思うくらい甘かった。
昆布の旨みを甘味と感じたのかなーと思ってはたと気づく。
ニンジンだよ!
朝味噌汁を飲んだ時はそんなことは感じなかったんだけど、
ゆっくりゆっくり、汁の中に甘味を溶かし込んでいったんでしょうね。
自家製の保存食はすこし前の自分からのプレゼントだと思うことがあります。
すこし前の自分と季節と、時の流れがもたらす味は、単一じゃない。
味噌は去年私がつけたものだし、コンブは小樽の海岸のお店で買った昆布だった。
いろんな記憶がひとつの椀に入っている。
おいしい、はひとりひとり、違う。
きっとこれは私にとってのおいしさということなんだろうなーと思う。
おやすみなさい♪


