行ってきましたー。
13:30開演に13:10分にうちを出るワタシ。
身じたく、早かったですよ。
だってきょうは寒くて、朝から外から帰った人状態(笑)。
ダウン着っぱなし。帽子かぶりっぱなし。
途中で。
柵越えした学生(まさか先生ってことはないだろう)がいたらしい。
菱沼さんを連想しました。
北海道じゃないから、埋まるほどの雪じゃないとはいえ、
強者よのう。
思っていたより会場までかかりました(笑)。
雪道はつるんつるんで、慎重に歩くから
どうしても遅くなるんだ。
このような会場で、座りきれず立ち見状態の方も…
ギリギリで着いた私がなんで上野千鶴子さんの近くの席に
座ったかと言えば、
予想より多くのひとが来たので急遽椅子やテーブルを運び入れたんだが、
みな譲り合って、なのか、前の席は避けるのか、1席あいていたんです。
私よりもっと年配の方も多かったんだけど、まわりをみても誰も行こうとしないし。
こういう時私は座っちゃうひとです。だっていちばんいい席じゃないですか(笑)。
今回のブックトークは、『新編 日本のフェミニズム 全12巻』刊行記念で、
日本全国12か所でそれぞれ1冊をテーマに展開されているものでした。
上野千鶴子さんの帽子はやっぱりすてきすぎだった…
頭の中身、髪の毛ももちろん、すてきなカラーにそめてあった。
上野千鶴子さんが今回の全集刊行について話し、
岩手大学では「母性」の巻を選んでのブックトークだったので、
母性について江原由美子さんから興味深いお話を伺ったのでした。
女性学やフェミニズムにはなんとなく偏見があったのですが、
行ってよかったです。
全然ジャンルは違うようですが、絵本の読み聞かせをやるようになってから
興味をもっているタイプの絵本があり、
それは黒人奴隷や黒人差別を扱ったもので、子どもたちの前で読み聞かせはハードかなあと
思っているんですが、
虐げられ、差別されてきた歴史を掘り起こそうという試みのひとつだと思うんです。
帰りにおなじ方向だった女性ときょうの感想や、江原さんも上野さんも指摘なさっていたことですが、
「母性」をテーマにするとどうして女性は分断されてしまうんだろう、と話したりして、
おなじ町内の方だったようですが、さらっと去って行かれました。かっこええー。
岩手大学の主催者サイドでは、こんなに集まってくれるとは思わなかったので―と
おっしゃってましたが、私もその方も、
(むしろもっと来ると思ってました…)
という気持ちでした(笑)。
終わって外に出たら、
オレンジ色がかった雲がぽっかり浮いていました。
↓
休憩時間に会場の外で買った本。
おもしろかったですよー。
休憩の後はこの本をベースに進められたので、
買ってよかったです。
(ぜひ買ってください!というアピールはそんなになかったので、
むしろ買ってしまった…あまのじゃくですから)
こちらは江原由美子さん解説です。
もう一冊、
おなじ全集の
「セクシュアリティ」も買いましたが、
偶然にも解説が上野さんだったので、
あとでサインをもらうときになんとなく、差し出しやすかったです(笑)。
この「セクシュアリティ」には好きな作家の松浦理英子さんと、
学者の田嶋陽子さんの文章が取り上げられていて、
田嶋さんの「自分の足を取り戻す」を読んで、田嶋さんにしてそうか!と
驚きでした。
田嶋先生、足にあう靴をずっと探して大変だったそうです。おなじー。
でも、
時代がすこしちがうから、
その抑圧の重さは違うんだろうと思う。
こないだ、マックで勉強していた時ひとつおいて
隣の席で話していた女性たちの言葉を思い出す。
「重さの感じ方は人によって違うと思う」
ある人には大したことのないことでも、ほかの人には
物凄い負担になるということ。
今度中学生になる子どものお母さんと、その中学の先輩お母さん。
ドキッとしたのは、「障害」「ADHD」という言葉が出たからだ。
きょうの「母性」の中でも障害のある子どもと母親への医療従事者や夫側の親族からのいわれなき暴言がまとめられた章があり、
私自身も障害児の母親だし、いつもの預け先は障害のある子どもの受け入れ先です。息子がいるクラスも支援学級だしね。だからそういう言葉や態度の暴力について、もう時代は変わったのに、と驚きながら、かなしかった。
女性たちはほんとに分断される。
独身、既婚、離婚、非婚(昔は未婚の母と言った)、障害児の母、一人っ子の母、働いている母、専業主婦…。
それぞれの場所をお互いに認め合えればいいんだけど。
ではまたー♪




