大晦日といえば「かさじぞう」。
子どものころからすきな民話です。
はじめて読んだのは小2だったかなあ。
たぶん、学研の「学習」で読んだんじゃないかな。
6人のおじぞうさまに売れなかった編み笠をあげて、
最後のおじぞうさまには、自分がかぶっていたかさをぬいでかぶせて、
ですが、
私はここ、自分のてぬぐいをかぶせてあげる、というのがすきだったなあ。
やっぱり最初にきいたお話に影響されちゃうからね、民話って。
このぼたぼたふってくる雪の重たさを感じさせる筆がいい。
大晦日の晩に、漬物だけでそそくさと夕ご飯をすませたおじいさんとおばあさんに、
六地蔵が俵につまった正月のもちやらさかなやら、こがねやらを
ようぃさ、ようぃさ、と運んできてくれた。
サンタクロースは保育園時代から「おはなしね」と
思っていてけれど、
なぜか、
おじぞうさまに親切にするといいことがあるような気が、
いまだにしてしまうのはなぜでしょう。
この本文表紙のこの絵に、
伊藤若冲の水墨画を思わず重ねてしまう。
大晦日が近づいたら、今度は最後のおじぞうさまが
てぬぐいヴァージョンの「かさじぞう」を探してみよう。
案外、
記憶の変容があって、それはじつは、
「日本まんが昔話」
だったりして、ね(笑)!