昔は、
園芸なんかぜんぜんすきじゃなかった。
ヒマがあれば本やマンガを読むか、図書館・美術館・映画館・水族館。
手を動かしてなにかをつくることはすきだったので、
編物とかジグソーとか手紙書きとか、そういうことはしておりましたが、
畑仕事なんか、なにひとつ手伝わなかった。生ゴミ用の穴掘りくらいでしょうか。
ひとよりだいぶ遅い結婚をしたら相手がちょっと変わったひとで、
オリヅルラン。
の栽培に熱中。というか、オリヅルランからランナーがでれば、
それをすぐに小さな鉢に移して育てるんです。
オリヅルランのみの観葉植物棚…。
なんでオリヅルランなんだか分からないんですが、
増えたオリヅルランは実家とか友達とか会社の人とかにあげていたようです。
みていて園芸がちっとも楽しいものに見えず、
相手が、
オリヅルラン・ロボット
にみえてしまうくらいのもで。
まあ、植替え用の鉢が足りなくなったのでついでに買ってきてとか、
そういう用事は頼まれましたが、
「がんばれヘンリーくん」がペットショップで買ったグッピーが繁殖しすぎて、
しまいにはベッドの周りが水槽だらけになる場面をみているようでした。
オリヅルランに包囲された元・相手のホビールーム。思い出してもクラクラします。
しかし、ひとりになって(まあ息子はいるわけだが)みると、
園芸、楽しいじゃないか。
社宅を出てから今年の2月28日まで住んでいたアパート時代、
大家さんのご厚意でずいぶん、好き勝手してました。
種をまけばかならず芽がでるというものではなくて、
それなりに手をかけてやらないとダメだけど、
種をまかないとなんにも出てこない。
種を蒔いて、発芽して、それを育てて花を咲かせる楽しさは
一度味わってしまうと、もう苗から買おうなんて気になれない。
時間がかかっても種まきからやりたい。
というわけで前置きが長くなりましたが、
きょうはパンの種まきをしておりました。
右手の1斤用の食パン型には、いま焼成中の
はるゆたか(ブレンド粉)レーズン酵母種×カメリヤ・バナナ酵母種
の山食の仕上げ発酵の図。
大小のボウルに入っているのがパンの種たちです。
小さいボウルにはいっているのは、強力粉と全粒粉の
「自然種」。
やり方はほんとうにいろいろあるんですが、
やっぱりずっと愛読している島津睦子先生のやり方で作ることにしました。
島津先生方式だと、
「前日に作った生地から○○gとりわける」
ということはなく、前日つくった全量を次の日の工程につかえるので
無駄がないしね(笑)。
でかいボウルのなかにはライサワーの種が入っております。
こちらは『パンの基本大図鑑』のライの初種づくりを参考に、
ただし分量は1/5でやっております。
ライサワーをつくりたいと思ったのは、
千葉のツオップのライ麦パンをたべたことが大きいです。
ベーマバルトブロート、じつは昨日解凍して、そのまま室温に
おいているのですが、
ラップを外すとなんともいえない、おいしそうな香りがたつんです。
なんというか…アミノ酸系の旨み成分たっぷりの香りとでももうしましょうか。
北海道旅行にも持って行ったんですが、とにかく、味が落ちないんだ、
ライ麦パンは!!
ということで、
一度挫折したライサワーにまたチャレンジする私なのだった。
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