…いやな人に出会うことにもメリットはいくつかある。
自分が無価値に思える時、自分の存在が誰かを傷つけている気がしてしまった時、
でも私よりもっといやな人だっているじゃん!
と思うと生きる希望が湧いてくるわけだ。
そしてまた、
どこかで誰かが、
わたしについて、
あんな人でも呑気そうに生きているんだ!とあきれながら、
生きる自信を持っていたりもするんだろうな。それはむしろうれしいことだが。
どんな人でも100%正しいということはないし、
100%の勝利もありえない。
こんな私でも誰かから見れば正しく、または敗者で、
その人のなかにある、その人自身の鏡にしかなれない。
他人からの評価はだから、
その人がどんな生き方を選ぶひとか、という問題にすぎない。
私は鏡にすぎない。
他者は私の前で自分の表情や髪型を確かめているだけなのだから。
なんてね。