ええ。
いつもいつもマンガを引き合いにだしてすみません。
きょうは、ちょっとしたアクシデントがあり早退してきた私ですが、
思ったのは、
「テレプシコーラ」の千花ちゃん(=主人公の年子の姉で、美人で優秀で負けず嫌いでバレエに関しては誰もが一目置き、将来はバレエ留学して国際的なバレリーナ、と思われていた。)
が、発表会の舞台で大けがをし、手術を何度も繰り返すが完治するどころか状態は悪化し、
(べつにふつうの生活をする分にはどうってことはないのだが)バレリーナとしては再起不能と悟って
死を選ぶ。)だな。
まあ、物語を知らない人の方が多いとは思うんだが、
一度目の手術のあと、つらいリハビリも持ち前の頑張りで乗り越え、はじめてレッスンを
受けた日に、得意だったイタリアンフェッテ(だったと思う。いま手元になにもないが)を
と思ったらいきなり痛みが走り、2度目の手術へ…。どうやら最初の緊急手術を
担当した若い医者が、「バレエをやっている」を「バレーボールをやっている」と
思い込み、バレーボール仕様の手術をしたのが原因らしいんだよねー。
バレーボールだったらジャンプは高く!だが、バレエの場合そこにうつくしく、というのが
加わるし、ねじれるポーズが多いので、ほんとうは切ってはいけない靭帯を切って手術しちゃった
らしい。
と、あとで本来診てもらいたかった医者が不肖の弟子の手術を内心でふりかえるのだが、
お母さんと千花ちゃんには本当のことは言えない。
その後韓国に飛んで三度目の手術を受けるのだが、この三度目こそ、という願いもむなしく、
今度はどうやら関節の間に手術でつかったものの繊維のようなものが入り、炎症を起こす。
四度目の手術を受けたら、っていっても手術が無痛であるはずもないし、受けたら
今度こそ完治してバレエが踊れるようになるという保証もないし、
いちばん練習してその才能に磨きをかけるべきときに手術入院の繰り返し…。
マンガを読んでいた時も可哀そうだなーとは思ったが、基本、病気しない怪我しない
(こう見えてけっこうスリルがすきなので子どものころは2階から飛び降りる根性試しみたいな
ことばっかりやっていたし、屋根は走り回るものだった)人間なので、
あまり実感としてその苦しみがわかってなかったのねー。
いま、だいぶ分かる気がします。
なぜなら、腰痛がかなり治ったと思っていた矢先に、またピキッというのを
やらかして、早退してきたので。
重いものも用心しながら作業していたし、もうきょう、明日くらいで完治しそう、と
思っていたのになんの罰なのでしょうか。
その直前、もっと重いものも持てたし、ちゃんと腰をいれて持ち上げていたのに。
すぐに座らされて、きょうは早退していいぞ~となったので、
(だって座ったままじゃ仕事にならないしね)
なんとかかんとかバス停まで歩いて、バスに乗って帰ってきたのが
11時ごろだったかな。腰がいたいので、バスが来てから乗るまでの
時間がかかるのよ。
あ、バスだ、と思って乗ろうとしている間に、20分おきくらいのバスが
ためらいもなく発進しちゃって、茫然とした。
同時に、お年寄りとか身体に痛みがあったり病気だったりする人は
いつもこんなことがあるんだろうなーとめずらしく人の身になったりしてね。
バス停から自分のアパートまでの間のコンビニでみかんとビスケットとアイスクリームを
買って、セルフお見舞い(笑)。
焦りもなにもなく、布団に入って横溝正史を読みながら蜜柑やアイスクリームを
たべて、ぐうぐう寝ちゃってました。
全然焦りがないのが我ながら感心だ。
4年前のあの1ヶ月布団から起きる動作でさえ怖かった腰痛にくらべたら、
どうってことはないんだけど、
そんでもってゆっくり休んで多少風邪気味だったのがすっかり治ったのも
よかったのですが、
腰がピキッとなった瞬間、
イタリアンフェッテの脚を高く掲げた瞬間に、ピキッと
痛みがはしって崩れ落ちた千花ちゃん、
のコマが浮かんだ私でした。
あしたは仕事に行けると思うんだが、
きょうに懲りて重いものは極力避けようと思う私だった。
このくらいでは負けんもんねーだ!
よっしゃあ、まずはパジャマを脱ぎますかな!