笑いで世界がナントカなりますように。
という帯の言葉になぜかしんみりしてどうする(笑)。
このマンガを読みはじめた頃、1巻の「カニ母編」のころは
可愛いだけだった妹ちゃんが、
女の黒さで会話もできるようになり、
お母さん(西原さん)の大好きなひとがほかの子を可愛がっていると
ものすごく悔しくてその恨みを10年は忘れない、というところを
受け継ぎ、
プレゼント希望に「かえして」と書いちゃう。
お母さんが私の前でよその子をかわいいと褒めてきたのは、
あれは私に言うべきことばだったのよ、あの「かわいい」を返して!
というわけだ。そう来たか。
それに対してお母さんは、「可愛いちゃん、お醤油とって」
と娘を「可愛いちゃん」と呼ぶことで分割返済…。
とかいいながら、女同士のおしゃべりや買いものを楽しむのであった。
一方お兄ちゃんはここにきて中学受験。まじっすか。
ありえないんですけどしかし。
だって周りの公立のレベルが高すぎて入れないっていうんですよー。
東京っていまそんな感じなんでしょうか。たまたまだと思いたいです。
ということで3ヵ月前からの受験勉強~ですが、
面接でことごとくお母さんの思惑とは違う答えっぷりのお兄ちゃんに笑った。
まったくうちと一緒だなーって。息子を箱根に連れて行って1ヶ月。
いまだにレストランの味の記憶ばっかりで、ポーラ美術館のピカソも
ラリックもガラスの森美術館のヴェネチアン硝子も全然でてこないですから。
そうだよ、
私らもタイに行ったことがあるんですが、息子のタイの記憶は、
「お母さん象に乗ったよね」
…あんた、実際は見てないだろ。そのときロケバスに捕獲されていたはずだ。
ということはDVDの記憶だね…生の記憶はないのかあ。
そんなこんなで、けっこうがっかりさせてくれつつも、時々、
ああ、大きくなっちゃったな、と思わせてくれるそれが息子。
連載が開始された2002年10月ってうちの息子がうまれた月でした。
八戸朝市に行く巻では東北と西の価値観の違い(朝5時からの朝市って
全国共通だと思っていた私には、昼からぞね発言はカルチャーショックだ)に
けっこうびっくりしました。でもいちご煮、とくにいちご煮の炊き込みごはんが
おいしいという価値観は西も東もいっしょだ、と思ってほっとしました。
いちご煮、ほんとうにおいしいです。
せんべい汁はまだじつはたべたことがないですが(笑)。