
おとうさんおはなしして 佐野洋子作・絵 理論社
1999年
おとうさんは外科のお医者さんのようです。
手術明けで疲れているんだぞう、というような会話が
あったりします。
そんでもって、このおとうさんのお話はほんとうに
いいのか子供相手にって感じで手加減がありません。
時には、ルル君の方がおとうさんにお話をしてあげることもあります。
生まれる前にどこにいたのか、というお話。
最後のおはなしは、「ほんとのはなし」。
最初のおとうさんのおはなしに出てきた、ほあんかんバッヂをつけた
友達が、
現実の、けっして消えない友達になってルル君のとなりに
引っ越してきてくれました。
佐野洋子の手加減なしのおはなしはいつだって安心して
読めます。
佐野洋子としては読者を安心させたくないだろうが、佐野洋子なら、
安心させてくれないだろうという安心、
があるのよね(笑)。