ルノワール展を観たことが決定的でした。
私は印象派がすきになってきました。
それまでも、いろんな美術展でルノワールの絵が、1,2点あったりも
しましたが、まとめて観るルノワールはまた格別でした。
この絵は、モネの作品です。
我ながら偏見が強いなあと感心したのは、
え?これ、ルノワールじゃないの?モネと言ったら睡蓮と庭の絵でしょう、
とおもっちゃったんですねえ。
クロード・モネの「アルジャントゥイユの自宅の庭のカミーユ・モネと子ども
モネ35歳の作品ですが、
図録の表紙のひとつにも選ばれるほどですから、
ポピュラリティの高い絵でもあると思います。
ボストン美術館ではもっとも人気のあるモネ作品のひとつ、
と図録にもありました。
でも、解説を観なくても、この絵の世界の安らぎには
魅了されます。
溢れる陽射しにいて、白い布(端の方はレースになっているようです若い母親と、
幼い子供。庭の一角にある、薔薇の茂みを背景にして、くつろぐ姿が
まぶしいほどです。
こちらはルノワールの絵。
「ガーンジー島の海岸の子どもたち」
年の離れた姉妹とその友達がピンクのワンピースの少女の
リアリティのある動きと表情。
ピンクのワンピースの少女が、あなたも水浴びを
してらっしゃいよ、
と誘い、
白いワンピースの少女は、妹がいるから、と微笑み、
妹は妹でこの海岸のにぎやかさに酔っている。
こちらもルノワールですが、
さきほどの少女たちの絵とタッチがまったく違うので
おどろかされます。
「日傘をさした女性と子ども」。
白いドレスなのですが、日本のしろい着物に、
腰のあたりに模様のある青っぽい着物を
まきつけているようにも、見えます。
女性の結いあげた髪型のせいでしょうか。
モネの「ジャポネスク」をなんとなく連想してしまった
私でした。