広大な敷地の中にも、美術品があるというと、
思わず緊張してしまいそうですが、
いえいえ。
「千と千尋の神隠し」かと思いましたよ(笑)。
豚(だと思います)が咥えているものは木であって、
青銅の豚におそらく美術館が木を牙にみたてて、
咥えさせたのだろうと思います。
中国由来の美術品だと思いますが
緑のなかに置かれている青銅の豚は、
まるで魔除けのよう…ちょっと東南アジアの島のような景色でもあります。
青銅はくっきり輪郭をのこしていますが、
石で造られた仏像は風雨で丸みをおび、
古拙の笑いをうかべておいででした。
こちらはめずらしく、解説らしきものがそばにありましたが、
中国からの陶製の鉢です。
美術品だーと思ってみると中国の何時代のなんという地域のもので、
とか思ってしまいますが、
私はこの庭園に置かれているものについては、
遊び心を感じるのですが…。
庭園は竜の形にも似た河が中央を流れ、
川面に反射する光や木々の緑に、
ついみとれてしまいます。
弘仁亭の燕子花は観ずじまいでしたが、
観なかった燕子花を心で観るというのも
風流ではないか、とか思ってしまう私なんでした。
来年は盛りに観に行こう…平日に(笑)。