図書館にぎりぎりで間に合って(いや、間に合ってません
土日は5時までですからー。でもほかの人が貸出をやってもらっていたので、
すらっと入ってしまった…ラッキー、でいいのか自分)
リクエストしていた本や予約の本を受け取ってきました。
いずれも、かるくて読みやすいものばかりなので、
あしたの新幹線のお供にしようと…。
以前は駅で読むものを探したりしていたんですが、
やっぱり、読みたいと思った本をもって乗り込みたいもんだなーと。
大げさに言うと、人生の残り時間がすくないので、
ムダな時間を費やすだけの読書はしたくない。
なんちゃって。
残り時間といえば、
高松図書館には、井上ひさし氏の本が展示されていました。
もちろん、貸し出しもできるのですが、
「下駄の上の卵」「東京セブンローズ」など、分厚い本もあれば、
晩年力をいれていたらしい、農業について、戦争についての本も
眼に入りました。
井上ひさし自身は、出身は山形県で岩手にも住んだこともあるし、
「青葉繁レル」という小説でもわかるように、仙台にもいたわけで、
幼年時代から少年期はずっと東北の人だったのですが、
このひとは心は都会の詩人だった気がします。
いつだったか、前の奥さんの西舘好子さんの書いたものに、
締め切りを過ぎて編集者の方々が待っているので、
ハッパをかけてやろうとして、
「机にへばりついてでも書きなさいよ!」と言って、
「へばりつく、というのはご飯粒や糊のようなものだ、
汚らしい言い方をするな!」
とひさし氏にバーンと殴られる、だったか平手打ちをもらう、
というのがあって、好子さんもわざと怒らせることによって、
ひさし氏の書く力を出させようとしていたのであれですが、
私、この「へばりつく」という言い方をされて、激怒するひさし氏の
気持ちがよくわかるんですが…。たぶん、気さくで飾らないひと、という
顔の下に、非常に好悪の烈しい、神経質な顔があったのではないでしょうか。
そんな井上ひさしが農業や米について語っているのが、
私には違和感があり、この十年くらいは新刊を読んでいなかったのですが、
高校時代から二十代はよく読んでいたのですが、
なかなか本が出ないので途中で読むのを放棄してしまった、
「四千万歩の男」は、いつか読んでみたい気がしています。
みなさんは、井上ひさしさんnの本ではなにが印象に残っていますか?