アサヒビール大山崎山荘美術館 3 新館・モネの睡蓮 | 菅原初代オフィシャルブログ「魔女菅原のブログ」

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さて、本命のモネの絵を観に行こう~



となるはずですが、私は本館のあり方にすっかり

魅了されていました。



お金があるからって、だれもが作れるわけではない山荘です。


そこには暮らしと美のみごとな調和がありました。



…本音をいえば、こんな山荘に住みたい。

住んで人を招いて談笑して、暖炉に火をいれて、

そのまえで本を読んだり、音楽を聴いたり。


したいなあーなんてね。



モネの睡蓮は、安藤忠雄のデザインの新館に

おさめられています。モネの睡蓮は8枚所蔵しており、


そのうちの何枚が展示されているのか、いくまで

謎でございます。


本館から新館は、橋のようなところを渡っていくか、階段を下りるか。


傘を借りて橋を渡ると、エレベーターの前には、

アフリカ彫刻の鳥がおでむかえ。


館内撮影御断りはわかっておりましたが、

まあ、ここは館内じゃないし、と勝手にぱちり。






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こちらは、真上からみた「地中の宝石箱」。


この河童のお皿みたいな円い窓から外光を採りいれているのです。





そうして降りた地下の美術館は、斬新のひとことでした。


なだらかな円弧を描いたコンクリートの壁に架けられた

モネの睡蓮。



タイトルはいずれも「睡蓮」なので、個人的に、



「バラ色の睡蓮」


「黄色い睡蓮」


「睡蓮ファイブ」


となづけました。



ここで印象的だったのは、警備の方に、


「こちらではペンや鉛筆での筆記は禁じられています」


と注意されたことでした。



やっぱりモネだ!


本館では鉛筆でメモをとりながら鑑賞していたんですが、


他の美術展ではボールペンは咎められますが、鉛筆での

メモなどは当然のことのようになっています。


警備の方も、おだやかに注意してくれたので、悪い気分には

なりませんでした。


モネの庭の写真があって、あ、と気づいたのは、


モネの描く睡蓮の池の、緑色の波のようなものです。


それは青々として豊かに垂れる柳の葉だったのです。



睡蓮連作のほかに、「日本の橋」というタイトルの一枚がありましたが、


最初はどこが橋?と思って、


黄緑と黄色のもやもやしたものがあるだけ、に見えてしまって。


でも、モネの庭の写真をみてから、もう一度眺めると、


円弧をえがく太鼓橋と、そこに垂れかかっている柳、

それらが陽光の中で形を失い、代わりに光に包まれている様、


に見えてきたから不思議だ(笑)。


帰りに、坂下の休憩所によったところ、


「モネの庭を訪れるツアー」のパンフレットが

ありました。おそるべし!



新館は、貴重なモネの絵を大切に大切に保管する、


まさに「地中の宝石箱」なのでした。


モネ以外にも、バルビゾン派のコローと油絵と、

ミレーのエッチングが置いてありました(たしか)。


こちらの展示の中でいちばんすきなのは、


「バラ色の睡蓮」(私の勝手な命名です)かなあ。



濡れ濡れとした濃いピンクの睡蓮が生き生きとしてすてきだった。